中国湖南家庭料理「李湘潭 湘菜館」 (リショウタン ショウサイカン)
最寄駅は錦糸町。北口を出て徒歩5分ほどのロケーション。
予め席を予約し訪問しました。HPによると当店は2016年5月22日に開店1周年を迎えた
ということで、右手に厨房を配した店内は奥に進むほどに広がりをみせ、外観及び室内ともに
まだ綺麗で落ち着きのある雰囲気です。
フロアの中央には円卓もありましたが、今宵、リザーブされたのは壁際4人掛けテーブル席。
テーブル・セッティングは、取り皿、ペーパーナプキン、箸置き、箸(縦置き)。
卓上には、醤油、酢、自家製辣油、胡椒、爪楊枝、取り皿、テッシュボックスが置かれ、
メニューも完備。着座後には、タオルおしぼりが手渡しで提供されました。
酒は生ビール(ジョッキ@500、グラス@400)からスタートしましたが、棚には紹興酒、
ワイン、焼酎などが並び、充実のラインナップ。ものによってはキープも可能のようです。
私達は花彫をボトル注文。確か2,500円だったような(詳しくは失念)。
お通し的なものになるのかしら。揚げピーナッツ。味付けはされていないプレーンタイプ。
毛主席红焼肉(毛沢東が愛した角煮)@1,350
皮付き豚バラ肉のピリ辛煮込み。
当該料理に関しては、まとめて作ったものを提供するため辛さのリクエストはできないのだそう。
後足しになりますが、辛さの調整は卓上の自家製辣油を活用するようにサジェスチョン有り。
八角が香り、味がしっかりしみた角煮は、皮目に適度な歯触りを残し、肉はほろほろに柔らかく、
脂部分はとろけるような美味さ。火入れの妙が光る申し分のない出来栄えであります。
甘い角煮も好きですが、こちらはピリッと大人味で酒と好相性です。
卤菜拼盆(卤菜全種盛り合わせ)@980
当店では醤油に13種類のスパイスを使いベースのタレを作っているようですが、
来店する日本人客を意識しているのかしら、それともこれが湖南風かな?
クセの強い風味は控えめで微かにピリッと。
卤炸豆腐(厚揚げ)、卤鸡蛋(煮卵)、卤耳朵(ミミガー)、卤鸡抓(鳥足)、卤猪尾(豚のしっぽ)
の5種類がメンバーですが、この中で好感触だったのは、中央に置かれた豚のしっぽ。
ぷるっともちっとゼラチン質も豊富で味のしみ加減良し!
半面ちょっと味が薄いなあと思ったのはもみじとミミガー。
そしてこのミミガーに関しては、激硬かったため、歯の健康を考え、自分は途中で戦線離脱。
厚揚げ、煮玉子は、きっちり味がしみていて、安定感のある美味しさでした。
湘潭剁椒鱼头(鯛のカマの唐辛子蒸し)@1,250
辛さは日本風or湖南現地風を選べます。もちろん、現地風でお願いしました。
朱赤のスープに身を投じたカマは、たっぷりの唐辛子の漬物たちと香菜を背負い登場。
(ノブロー) 生意気いうて、チャレンジしたわけだ。漬物には刻んだ高菜も入ってるな。
お魚はスタッフの男性が食べやすく解体してくれました。
カマの身はふっくらしっとり。程よくレア感があるあたり、注意深く蒸しあげた、という感じです。
口に含んだとき、その質感から鮮度の良さを実感しましたが、この時点では爆発的な辛さはなく、
発酵系の芳醇な旨味が甘みとなり、まろやかな辛味で後を引く美味さです。
当店は、米100%の自家製無添加麵がウリ。
(メニューではビーフン麺と紹介されている生のライスヌードル)。
オーダー時に、残ったタレに合うのは丸麵か幅広麵かを伺ったところ、スタッフの男性が
推してくれたのが幅広麵。食事の進行をみてくれていて魚が食べ終わるころに、
ざばっと投入してくれました。
さらに麵を入れると味が薄まるので、と、お心遣いから大量の唐辛子も漬物もON。
(寝太郎) 湖南が攻めてキター!!
種が喉にはりつき、むせる自分。たいへんな事態ですが、それでもこのウマ辛さが止められない。
つるんとのど越しの良い幅広麵が漬物含みのタレとコンビを組み、美味さの第二ステージが開幕。
このお料理、最後までフルに楽しめるのでオススメです。
ひと口サイズのちまきがあったので、テイクアウトできないかを尋ね、大人買い。
お店では作っていないようですが(ある意味正直だ)、後日記録が残せたら記しますね。
会計は、1人当たり6,000円(千円未満四捨五入)
酒のみですから紹興酒ボトルは計2本、注文。その分支払額も多くなってます。
当店、メニューに惹かれる料理が多々あり、またの機会も作りたいお店です。
李湘潭 湘菜館 (リショウタン ショウサイカン)
東京都墨田区錦糸2-7-12 徳重ビル 1F
TEL 03-5637-8728
営業時間/11:30~14:00 17:30~23:00(L.O22:30)
定休日 月曜日 -店舗情報「食べログ」より-