東北料理「延明」(エンメイ)
最寄駅は関内。「敦煌」さんと同様、伊勢佐木モールの裏手通りというロケーション。
狭い階段を上り、2Fまで。扉を開けると客席は右手と左手に分かれ、私達は指示のあった
右手側の掘りごたつ式の小上がり席へ。
テーブルクロス:なし
卓上調味料:なし
その他:メニュー、割り箸・爪楊枝(カトラリーBOX内)、灰皿、テッシュボックス、壁に呼び出しボタン
着座後:使い捨て紙おしぼり、
注文はグランドメニュー及び壁に貼られた料理紹介(写真付き)と併せ検討。
2人なので、そんなに品数は頼めないから、アラカルトチョイスの組み立ても考えないとね(笑)。
アサヒ瓶ビール@490を注文するや否や登場したのが、モヤシ、揚げ塩ピーナッツ、
キムチのお通しトリオ。このスターティングメンバーからもわかるように当店は、
延辺料理を守備範囲に収める店なのです。
※延辺料理とは、北朝鮮の国境に程近い中国北東部の延辺朝鮮自治州の料理。
朝鮮族が多く住む地域で、甘酸っぱい味や、唐辛子、孜然(クミン)を使うのが特徴。
東北料理は、黒龍江、吉林、遼寧、内モンゴル東部の東北地区の料理で、
穀物、羊肉、茸などの漢方食材などを使い、濃い味付けで、土鍋料理(燉)も多い。
店頭には、専門店として肉串料理も掲げているため、羊肉串は押さえておきたい。
数種の中から選んだのは
麻辣羊肉(ラムピリ辛串)@200×2
卓上に串焼機が付いているようですが、2串のため厨房で焼いてきてくれました。
クミン少な目、ゴマたっぷりで、肉は照り焼き風のツヤがある。
頬張ると、最初に甘さを感じ、手ぬるい肉串かと思いきや、その数倍の辛さが猛追撃を仕掛け、
形勢は逆転。肉は柔らかく、濃厚な甘っ辛さで、白飯のおかずになり得る味わいです。
(寝太郎) 入店したときお姉さん(中国人)が正面の厨房で、でっかい肉の塊を
包丁でぶった切ってたんだ。直感だけど、間違いない店だと思ったよ。
さて、次の料理に入る前にドリンクをオーダー。
眞露(ボトル)@1,800と、割りものセットはメニューに記されていませんでしたが、
緑茶(ペットボトル)と氷をリクエストすると、OKサインが。(^^♪
なお、このボトルセットは@1,000で、氷のおかわりも可能でした。
卓上にカセットコンロが出動。いよいよ今宵のメインが運ばれてくるようです。
骨架土豆锅(豚背とじゃがいも鍋)小サイズ@1,800
ちなみに(大)3,800円、(中)2,600円というお値段です。
厨房である程度仕上げた状態で供されますが、頂にかけられた謎の粉末に視線は釘付け。
好奇心からつまんで舐めてみると、ゴマパウダーのような味わいです。
具材は、豚背骨、じゃがいも、ネギ、白菜、
そして漬物も潜んでおりました。この発酵もコクとなって働き、山椒も参加しているようでしたが、
尖った味はなく、甘辛コクうまでスープは味に厚みがあり、飲ませる美味しさ。
普段は地味なじゃがいもが、極うまスープを吸い込み、ほっこほこで、ご馳走食材に大変身していました。
後半、煮詰まりが、心配な寝太郎さん。
店のお姉さんにその旨を伝えると、注ぎ足し用にスープをくれました。
その際、ちょっと不思議そうな感じに見えたので、中国の方は基本、足さないのかしら?
これは1回限り無料とのこと。ご厚意に感謝です。
〆の麺は、烤冷面(焼き冷麺)と決めていたのですが、聞くと提供できないとのこと。
残念だわ。食べたことがないから、試してみたかったんだけれど(涙)。
玉米冷面(トウモロコシ冷麺)@900
ピンチヒッターは、延辺料理のトウモロコシ冷麺を。
氷を浮かべたスープには、茹でたまご(半分)、キムチ、カットフルーツ(リンゴ)、スネ肉。
ほか、味にパンチを効かせるピリッと辛い辣醤がトッピング。
トウモロコシを使った黄色く滑らかな冷麺と、甘酸っぱいけれど、舌残りをしないスープの
さっぱり感が、〆によく、蒸し暑いこれからの季節にもぴったりだと思います。
会計は、1人当たり3,500円(百円未満四捨五入)
本場力があり、味付けも良かったので、当店なら狗肉デビューができるかも、
と思ったのでありました。また、お邪魔します。
延明 (エンメイ)
神奈川県横浜市中区末広町2-5-1 2F
TEL 045-241-3889
営業時間/AM11:00~AM6:00
定休日 無休 -店舗情報「食べログ」より-