昨日は、センター試験。全国の受験生を持つ親御さんは、さぞや心配なことでしょう。お気楽「夢屋」は、昨年で受験生の親を卒業しましたので、安心して土曜日の研究に取り組む予定でありましたが、結果が芳しくなく「夢屋ラボ(研究室)」を一日休ませていただきました^^;
雪でアイスクリームを作って遊んでおりましたら、『山形組』事務局長「さくら子」ちゃんが、氷と塩の比率が3対1の時、△21℃まで温度が下がるらしいという情報を提供してくれました
「夢屋ラボ」で記録した温度は△15℃でしたから、これは検証実験で鼻を明かしてやろうなどという悪戯心がフツフツと湧き上がったのであります。
外気温が氷点下1℃((()))ブルブル
「夢屋ラボ」には、予算の関係でビーカーさえありませんので、ビールジョッキに外の雪を詰めて(凡そ、36g)3:1~1:1までの比で、サンプル3品を準備いたしましたが…△8℃で止まってる…。
実験前から、温度勾配による温度上昇は想定しておりましたが、2時間のビデオ鑑賞がいけなかったようです…とほほ。気を取り直して、雪と塩の比率3:1で再度挑戦すると、開始20分後に△19℃まで下げることに成功しました
本日の実験で分かったこと。
1.実験中は、他のことに(ビデオ鑑賞)気を取られてはいけません。
2.モル凝固点降下という現象を、頭で理解できていても、実証するのは難しい…。
3.熱力学の常識(熱は伝導する)から、雪の中では△21℃は達成出来ないのではないか…?
4.雪:塩が3:1の割合以上で、塩は析出(溶けない)してしまう。したがって、これ以上の割合で混ぜても、温度降下は見られない。
などと、良い大人が中学生の履修範囲を実証するのに、半日を費やしてしまいました。けれども、ジョッキの中の水(△19℃)が周囲の雪(△1℃)に温められるなんて考えるとワクワクしませんか?
この理論を発展させて、上手に熱交換できれば、塩水を最大10℃上げるだけの熱エネルギーが獲得できるはずなのですが、ここから先は、本日もセンター試験に取り組んでいる未来の科学者への課題として残しておきましょう
ちなみに、昨日の地理Bの問題に、山形県最上地方に関する問題が出題されておりました。分かる分からないは別にして、ご当地の問題が出題されているだけで、受験生は心が落ち着くんですよねぇ…。
山形県以外の受験生の皆さんには、お詫びに、本日、窓ガラスにできた「氷の華」をご覧いただきましょう。見事、志望校に合格(華咲かんこと)できることをお祈りいたします。