その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

夢屋ラボ(成人の日)

2010-01-12 17:19:20 | 夢屋ラボ

昨日、挑戦した『紅大豆』豆腐は、豆乳内の「グルタミン酸」を構成する「カンボン酸coo-」と「にがり」の主成分である「塩化マグネシウムイオン Mg2+」が『イオン結合』して凝固したものである。(いや~、アカデミックじゃ…^^;)
しかし、風味の無い大豆で作った豆腐は、美味しくない。自分で食べて美味しくないものを人に進める訳にもいかない。まぁ、そんなに簡単に「特産品」が出来るのであれば、世の中の加工業者は苦労しないのであります
事実、仕事から帰った我が家のオッカァも「豆腐作ったのぉ」と感嘆しましたが、毒見の段階では、ひと箸手をつけただけで、それ以上の評価は得られませんでした。さらに、残渣で作った「おから」も味付けは、まずまずではありますが、家庭用のミキサーでは大豆は十分に粉砕されておらず、食感がいまひとつなのであります。化学の実験と料理は、両立しませんでした…とほほ。
           
冬空で珍しく晴れ上がった日には、家の中の実験よりもフィールドに飛び出した方が楽しい。何年ぶりかでスキー板を取り出し、我が家の田圃に出かけたのですが、雪原に足を踏み出した瞬間、お袋が古くからお世話になっている食品加工業の社長のお嬢さんに声を掛けられました。
「どこ行くんですか…?」
「散歩!!!(一瞬、自殺しに…と答えようと思いましたが、冗談がきつ過ぎる)」
いい年をしたオヤジが、何も無いはずの田圃にスキー板を着けて出かける姿は、やはり怪しい。何も無いわけではありません。夏場、野ばらやカヤで人間を寄せ付けなかった場所には、こうして「ヨシキリ」の巣の痕跡を確認することができます。
           
ましてや、今まで見たことも無い植物の種を見つけただけで、今日一日、何やら得をしたような気持ちにさせられます。オヤジは勝手に「不思議種(ふしぎだね)」と命名しましたが、後でまた調べておきましょう
そうでした、今日は「成人の日」。
名も知れぬ在野のオヤジから、新成人にひと言。
「行き着く先など誰にも分からない。何かがあるから行くものでもない。日々、生きていることで何かを発見できる。何かを発見できるから、また、明日も生きるのです。」なぁ~んてね…。

コメント
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