昆虫や実験動物を累代飼育するためには、飼料(エサ)を安定的に供給することが実験の第一歩であります。「モンシロチョウ」なんてさぁ、キャベツの葉を与えておけば大きくなるじゃん…今やスーパーに行けば、端境期などというもの(季節感)を感じることなく野菜を買うことができる訳ですから、確かにその通りなのですが、これが桑の葉や大豆の葉ということになりますと、スーパーでは買えませんから人工的な飼料を作る必要があります。
ペットショップでは、様々な動物が手に入るようになり、同時に乾燥飼料も購入できますので、手軽に飼育できますが、我が在所で冬期間に動物を飼うことは結構大変でした。かつて、ウサギを飼った時に、「豆殻(大豆を収穫した後の莢)を良く食うさ…。」などとお袋に教えられ、半信半疑で与えてみましたが、確かにバリバリ食っちゃう。この場合、ペットと言うよりは家畜的な飼い方ではありますが、こうした知識は飼ったことのある年寄りの知恵が役立つものです。
1月10日に「カイワレダイコン」作りに挑戦し、100金で購入した容器に浸して10日間…折りからの寒気でようやく葉が開いた程度です。「カイワレ」は、学生時代に実験材料に選んでいた『コナガ』という小さな蛾の飼料になったのですが、今回は、野菜サラダのツマに作ってみようなどと考えたのであります。手巻き寿司やサラダなどで一世風靡した「カイワレダイコン」は、病原性大腸菌O-157騒動で、一気に店頭から姿を消してしまいました。その後、O-157と因果関係が明確ではないと、当時の厚生省(菅直人厚生大臣)の謝罪会見があった記憶もありますが、今や昔の話となってしまいました。
高温多湿の実験環境では、変なカビが生えてしまって、なかなか上手に飼育できなかったものですが、100金ショップの実験器具で栽培できるのか…結果が出るまでにはもう少々時間が必要なようです。
Oh!!!ビーカーも買えない夢屋研究所に、2個ビーカーの代用品が手に入りました。日本酒ワンカップのガラス容器でありますが、10個ほど揃えるためには、嫌でも日本酒を飲まなきゃいけない…ん~、100金でガラスのコップを買った方が早い気もするが…^^;