事の始まりは、マイミクの『仙親分』が投稿した旭川駅前のキャンピングカーの屋根に積もった雪の画像であります。雪はミルフィーユのように層をなし、同じマイミクで料理自慢の『し*し=16さん』が豚バラのようとコメントを投稿されました。何故か雪がお腹の肉の話題に進展し、私が「豚の角煮」を準備することに…はめられた…しかし、ブログネタにはなる…『夢屋国王』は、女性の注文(←あくまで美人の)に弱いという性根を見透かされ、今、私は、間違いなく豚バラを目の前にしているのであります^^;
我が家の古老の同級生(大正15年・昭和元年・昭和2年早生まれ)が、集落内6名ほどいたのですが、最後のひとりが亡くなり、午後からお葬式に参列してまいりました。故人には失礼ではありますが、午後の中途半端な時間が残ってしまい、「豚の角煮」を作るには充分な時間がある…圧力鍋など使わずに、本格派は時間をかけて煮込むのだと意気込んではみたのでありますが・・・
同じマイミク『さゆママ』家族の参戦もあって、「豚の角煮」は8名分ほど準備しなければならないのでありますが、残念!…近所のスーパーには1パックしか豚バラブロックを置いておりませんでした^^;
ブロックを目の前にして『夢屋国王』は呪文を唱えるのであります。
「ししのハラ。ししのハラ。ししのハラ。ししの腹。」
5cm角に切るべきところを、気持ちの小さい『夢屋国王』は、4度包丁を入れてしまい小ぶりの角切りになってしまいました。フライパンをカセットコンロで熱して、また呪文を唱えます。
「ししのハラ。ハラジュージュー。ししジュージュー。シジューシジュー!」
これをたっぷりの水で煮溢すこと40分…さて、この40分間に何をしよう…『第2サティアン』の南側内装工事に着手すべく、壁面の汚れを雑巾で落とし、下地寸法を取っているところに、友人『ノロ君』がひょっこりやって来たのであります。
平日ではあるが、彼は彼でバアサン(お袋)を病院に連れて行き、時間を持て余していたのであります。内装工事の予定は、急遽『耳塞ぎ』(故人を偲び、また、故人の声に招かれないための風習)の酒宴となってしまったのであります^^;
前回の酒宴で残ったビールとパチンコで仕入れたシングルモルトを持ち込んで、軽い?食前酒^^; フライビーンズ(ソラマメ)と賞味期限が大幅に超過した「あつみカブ」の漬物で軽く飲む予定が、興に乗った『夢屋国王』は、仕入れたばかりのアンチョビーも大盤振る舞い…。そろそろ呪文の再開であります。
「ししのハラ。ミズ三杯。サケ一杯。ミリンを三つにサトウ四。」
田舎者のオジサンには、少々もったいないアンチョビーでありますが、「あのエルニーニョ現象で有名なペルー沖…中国に抜かれたものの、ペルーが漁獲量世界一だったのは、このアンチョビー、カタクチイワシを大量に獲っていたからさ…。」などと、ウンチクを垂れながら20分。さらに、呪文を唱える。
「ししのハラ。ししの腹。ショウユを五つで15分。」
朝からの涙雨が、夕刻には晴れ上がり、『第2サティアン』の窓を開け放っても寒さを感じないさわやかさ。お袋の晩飯作りに戻るという『ノロ君』に、味見もせずに「豚の角煮」を一切れ提供する…「うん、美味い!美味いが…。」
主夫歴30年の『夢屋国王』は、2時間かけて作った「豚の角煮」をさらにひと晩、鍋の中で寝かせることにしたのであります。
「ね~むれ~♪ね~むれ~ししのハラ~♪」国王の呪文は続くのであります^^;
追記)名古屋在住の『し*し=16さま』に登場いただきましたが、ご本人の名誉のためにお詫び申し上げます。私『夢屋国王』は『し*し=16さま』にお会いしたことはございません。したがって、本文中に出てくる『しし』さんに関する容姿、年齢…ましてや、お腹の肉に関しましては、『夢屋国王』の妄想によるものであり、デフォルメされた世界でありますことを予めお断りいたします。(←だったら、最初から書くな…てか^^;)