投資顧問とは企業年金を運用する会社なのだろうが、国内契約額の約2,000億円が消失してしまったと報道されております。小市民には想像できない金額ではあるものの、将来の企業年金原資が消えた訳ですから、紛れも無く小市民のお金がまた消えたのであります。
AIJ投資顧問㈱第22期事業報告書(2011.1.1~12.31)が、ウェブ上の会社案内で閲覧することが出来るのですが、不思議なことにこの会社の貸借対照表には流動負債(預かり金)の項目が無いのであります。したがって、これに対応する流動資産(株式や投資信託)といった項目も無いのでありまして、表外に国内外契約本数で約4,000億円が説明書きとして記載されているだけであります…はてさて、この会社の預り資産運用状況を預託者はどのように判断していたのでしょうか?
あ~あ…またやっちゃったねぇ、元厚労省のお役人さん。資産の運用経験も無いくせに顧問や常務理事として各企業年金基金に天下りして、また小市民のお金を食い潰していたようであります。この問題は司法判断がまだ出ていないので、迂闊なコメントは出来ませんが、運用すべき資産に運用の事実が無ければ、立派な詐欺行為であります。そしてまた、天下りしたお役人さんたちは、自分の懐だけを肥やして、責任も取らず辞めていくんだろうねぇ^^;
二日ほど続いた雨と春を思わせる陽気で、日曜日に渡って歩けた雪原も、今ではズボッ、ズボッと大きな穴が開いてしまうほど緩んでしまっております。私たち小市民の年金原資もズボッ、ズボッと大きな穴が開いて、結果責任は消費税で穴埋めなんて事になったら、怒りの矛先をどこへ向けたら良いのでしょうか。
さて、『夢屋国王』は、この週末、未だ就職の決まらない二女に対して帰還命令を下しました。彼女の意思に反して、Uターンさせようなどという気はサラサラないのでありますが、私の祖父が他界した年齢を超えた今、家族全員に『夢屋国王』の資産保有状況を説明しておこうと考えたのであります。
各銀行の預貯金高、土地家屋の保有状況、古老から引き継いだ骨董品という動産類に、万が一の時に支払われる生命保険金額…生前贈与という訳ではありませんが、子どもたちに遺言を先に言い渡しておこう^^;
「2011/03/11」という日は、一瞬にして多くの人と物を奪って行きました。こうして見ると資産などというものは、仮初めの物であり、命が唯一の財産と言えるのかもしれませんが、人生半ばを過ぎてしまえば今後何があるのか分からない。今日の命が明日も保証されているということは無いのであります…こうして、予め準備を進める人は、きっと子どもたちに嫌われるほど、長生きするんじゃないかなぁ~^^;
おバカな投資をして、減らさない努力(我慢)だけはすることにしましょう。