その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

夢屋探偵社(アガリスク)

2012-11-21 12:07:19 | 夢屋探偵

ブログネタに困って来たので、本日から新シリーズ『夢屋探偵社』の開設であります^^;
この世の中、特保にサプリメントと健康に関しての商品が氾濫していますから、世の中の「隙間商品」の開発を目指せば、何かしらお金の匂いがしない訳でもないのであります。健康に良いと思われる商品を五十音順に並べただけでも、当分のブログネタには困らないのではないだろうかという安易な発想からでありましたが、「あ行」…「アガリスク」と名前が思い浮かんだところで、ハタとキーボードを打つ指が止まってしまいました。
「アガリスク」…ブラジル原産のキノコの乾燥品や抽出物に抗がん作用や血糖値降下作用があると発表した研究機関があると言われているのでありますが、一方では「キリン細胞壁破砕アガリスク顆粒」(現在、販売停止と商品回収が終了しているはずですから実名で掲載します。)に発ガン作用を助長・促進してしまう作用があると発表され(2006年)物議を醸したのであります。国の研究機関では、抗がん作用、あるいは抑制効果に有効であるという試験結果は入手していない商品であり、医薬品ではない食品の類であるから、免疫効果を高める可能性があるという商品であって、今のところ人体に有害と言う報告もなく、効果の可能性を否定できる商品でもありません。
『私はこうしてガンを治した。』と標榜する本に対して、個人の体験や効果を否定する素材もありませんし、服用(薬じゃないから、この場合、飲用か?)している方に、それは効かないよなどと言えるはずもないのであります。ましてや、私自身がガンであるという診断結果を受けた場合、治る、または抑制効果があるという商品を藁にもすがる思いで試すことが容易に想像できるのであります。この辺りが健康サプリメントの問題点でありましょうか。
医薬品に分類される抗がん剤にしても、100%効果がある訳ではなく、抗がん作用が発揮される方もあれば、残念ながら効果が出ない方もいらっしゃる訳で、臨床試験で投与した一群と投与しなかった一群の間で、統計的に効果に有為な差があれば、一定の効果があると評価される訳ですから、治りたい治したいという思いを考えれば軽々しくコメント出来ないのであります。
人は健康である時に、意外に不平不満が出るものでありますが、健康を害した時、初めて健康のありがたさに気付くものであります。自然の食物の中から抗がん作用のある食品を探し出すことは至難の業でありますが、生理活性を高める食品はあるはず…この程度の調査報告にしないと、無責任極まりない探偵業務ということになってしまうのでありますよ。

注)ちなみに、巻頭画像は野に生えたキノコでありまして、間違ってもアガリスク(和名:カワリハリタケ)ではないことをお断りしておきます。

コメント (2)
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