「県外」ならば、言わずと知れた行政区域としての「県」の外であり、「遣外」とは外国に派遣することであります。これが「圏外」になると、ある条件の外という意味で、大気圏外だとか当選圏外といった表現が昔は主流だったようでありますが、最近では携帯電話での電波の届く範囲外ということの方が的を得ているかも知れません。いや、待てよ…今では、各社の中継基地が整備されているので、「圏外」を探すことのほうが難しいかも知れません。わざわざ無線機なんぞ持参しなくても、日本国内の一般的な山での遭難騒ぎなら、尾根伝いに見通しの良い場所に立てば携帯電話で救助要請も出来るのですから^^;
しかし、本日の話題は「懸崖」…切り立った崖のことであります。特に、菊や盆栽では主幹を下向きに仕立てる方法を「懸崖仕立て」などと呼びます。我が家の古老が晩年に菊の花を愛で、小菊を懸崖仕立てにして楽しんでおりました。『夢屋国王』は、花を愛でる余裕も興味も無いから、小菊は畑の隅に放って置いたのでありますが、雑草に覆われ、いよいよ絶えてしまったかと思っていたところ、この春、小さな最後の株が残っていることに気付き、花菊の畝の隅に植え付けてみましたらこの秋に咲き出しました。黄色と白の小さな菊で、これと言って珍しいという訳でも無いのでありますが、一部黄色だけの花があり、これは咲き分けの菊か枝変わりかも知れないなどと、お金に成りそうな気配を感じると途端に興味が湧くという嫌らしい性格であります^^;
古老が作っていた花菊は、毎年株分けして咲かせております。今年も仏様にでも供えてくださいなどと、ご近所の7軒、友人宅に2軒配りましたが、花が途切れてしまうこの節には喜んでいただけたようです。器用貧乏が災いして、そこそこ何でもやるのだけれども、何か飛びぬけて上手なものが無い…したがって売れない。野菜を作るのか花卉類に挑戦するのか、目標というものを定めないと、結局のところ自家用や配り物としては喜ばれても、お金に替えることが出来ないというジレンマに陥ってしまうのであります。「懸崖」…性格的にその場、その場を上手く乗り切って来れたし、崖っぷちに立つという思いをしたことがないから、身が入らないのだろうかなどとも考える。考えるだけで結論は出ないのであります。
そんな堂々巡りの使えない思考巡らせながら、久し振りに朝仕事…小雨の中、黒マルチを外しておりましたら、中からシマヘビが出てきました。(こういう場合、画像には残してあるのですが、全国の女子高生の皆さんに嫌われることが分っているのでUpしません^^;)来年は、巳年だから、このアップ画像を年賀状に使おうか…やはり、年始の挨拶にダイレクトで使う勇気が無いのであります。そうそう、年賀状にヘビの画像を使うには、ひと捻りが必要でありますよ。朝から、ひと捻り、ひと捻りなどと呟いていると、さっきまで作物について考えていたことなどすぐに忘れてしまう…注意力散漫…『ヘビもオパンツをはくだしょう(白蛇抄)』…オヤジギャグに終始するようになると、コピーライターの道も圏外ということでありますか…とほほ。