「文化の日」…お約束どおり、『夢屋国王』は畑の残渣を片付けながら一日を過ごすのであります。自宅裏の畑は枯れ草でボサボサ状態なものだから、今年も良く頑張ったという思いと、もう少し頑張れたのではないかと言う思いが半々であります。結局のところ、出来ないのには出来ない理由があるのであって、自分自身が体を動かさなければ何も解決しないのであります。したがって、『夢屋国王』は「頑張れ」という掛け声が嫌いになっていくのであります。他者がもう一方に対して「頑張れ」と声を掛けるほど無責任なことはありません。「頑張れるか」「頑張れないか」、これは、もう当人の問題であって、他者がもう少し「頑張れば…」などと思っても、当の本人が無理と断念していることに対して、または、身体が動かなくなっていることに対して励ましの言葉を掛けたとしても、ストレスにしかならないのでありますよ。遅々として進まない状態であったとしても「今年もよく頑張ったねぇ。」と進んだ成果を評価する。「出来る人間」からすれば「出来ない人間」の遅いペースを評価することは、これまた非常に難しく大変なストレスなのでありますが、「出来なかった」ことを反省するよりも「出来たこと」を評価し、「出来るようになる」ためにはどうするかをまた一年掛けて考えれば良いことと思うことにしましょう。(こんな境地になれたのも、歳を重ねたせいでありましょうか…畑作業を通じて、自分でも如何ともし難い現実に自分を納得させるには、こう思うしかないと悟り始めたせいでもあります。)ちょっとした陽だまりで、花粉を食べている小さなアブも、誰かに頑張れと言われてそうしている訳でもないだろう。外気温が下がって、身体が動かなくなるまで、生きている内に繰り返さなければならない生活環を身に付けているだけなのでありますから…。
さて、昨日書いた「第60回全日本剣道選手権大会」でありますが、大阪府警の木和田錬士6段が初優勝を飾りました。史上初の選手権3連覇が懸かった神奈川県警の高鍋錬士6段は準決勝で敗れてしまいましたよ。高鍋6段は36歳。一般的なスポーツからすれば、かなり高齢の年代でありますが、2012年の世界剣道選手権大会(初優勝)や全国警察剣道選手権大会(三連覇)しておりますから、心技体といった充実期という年齢は、剣道の世界においては他のスポーツに比べ遅いのかも知れません。「剣道においても、私生活においても精進していきたい。」…木和田6段の優勝インタビューでありますが、これには伏線がありまして、2008年の選手権優勝者である元千葉県警の某6段が、今年「児童買春、児童ポルノに係る行為等の処罰及び児童の保護等に関する法律」に抵触して逮捕、起訴猶予処分、依願退職しました。知っている人は知っているが、思わず苦笑が出てしまうコメントでありましたよ。武道などと言うと、どうしてもマイナーな競技になってしまい、ましてや「剣道」で、こうした話題の方が先行してしまうようでは困ったものであります。
「心技体」…出来不出来に一喜一憂することなく、栽培技術を磨き、夏の暑さにも冬の寒さにも折れない心と身体を持つ。まだまだ、『百姓道』を究めるまでには遠い道のりであります。しかし、外が寒くて動きたくないんだなぁ…これが^^;