「松の内」という期間は、地方によって違いがあったようであります。我が在所では、1月11日が「仕事初め」などと言われており、昔は氏神様の「しめ縄」をなうことが、ムラの若い衆の仕事始めだったようでありますが、元旦から10日までお休み出来たら何て素敵な世の中でありましょうか^^;
大工さんの世界では、「松の内」には刃物を持たないなどという伝統もあったようですが、今時そんなことをしていたら『お飯の食い上げ』になってしまいますよ。恒例だった「初売り」も今では1月1日から開店する大型店もありますから、実に忙しい世の中になったものであります。「年賀状を元旦に届けるためには、12月25日までお出しください。」などと親切にご案内していただきますが、年も明けない内から「明けましておめでとうございます」も無いだろうと、『夢屋国王』の場合は年明けに書くことにしているのですが(自分に都合の良いように解釈しております^^;)何と今年は、プリンターのインクが切れておりまして、1月2日の初売りを待って印刷することになってしまいました。「忙しい世の中である」と言いながら、コンビニで扱っていないインクだと、どうして1月1日から大型電気店が開店してくれないのかなどと、不満に思う自分が居るのでありますから、人とは、ほとほと勝手な者であります。
「三が日」の内に、地元の親類(叔父)が年始の挨拶に訪れてくれることが恒例となっているのですが、今年は降雪のせいで昨日6日の土曜日になりました。年を取り、雪道の運転には気を付けているようであります。我が家の場合は、両親の兄弟が遠くにいるから、年始の挨拶も2軒程度で済むのでありますが、年始にお彼岸、お盆と節目に仏に手を合わせに出掛けなければいけないこの年中行事も、田舎の長男の役目であります。お年寄りとの会話の話題も認知症となったお袋の近況や平均寿命に近付いた叔父貴たちの「あと何年生きられるか」といった話題になってしまいます。コップ(酒)が握れる内は大丈夫でしょうなどと笑い話に替えないと、「寿命」という言葉が現実味を帯びている叔父貴たちとの会話は続かないし、大病をしないで過ごせている今を感謝するしかないのだろうと、二十年後の自分の姿を写し見たりするのであります。
さて、中高年の健康に良いと言われる物を探す旅も正月気分でお休み中でありますが、叔父のひとりがコラーゲン入りの錠剤を飲んで膝の痛みが和らいだと喜んでおりました。本人が良いと言う物を否定する必要もありませんから、それは良かったと一緒に喜びます。聞けば友人の紹介で「ガンにも効く」という薬も勧められたようでありますが、コチラはお高いので今の錠剤で満足しているとのこと。ネットにテレビCM、そして口コミ情報と高齢者の健康志向をくすぐる環境は整って(?)いるようであります。こうしてお年寄りと会話していると、家庭内での存在感や会話が重要な気がするのでありますが、毎日話を聞かされていたら、『夢屋国王』も閉口してしまうでありましょう^^;夫婦そろって、健康で新しい年を迎えることが出来ることが、とても幸せに感じられた「松の内」でありますよ。