雪国を知らない人に、雪道が何たるかを語るのは難しい…。
「圧雪状態」や「シャーベット状」そして「ブラックアイス」、雪道で運転に気を付けなければならない代表的な路面状態であります。今年は都心でも雪が降ったから、そろそろ雪道の歩き方を覚えていただいたことと思いますが、雪が降り、翌朝凍結してしまった路面を、靴底がツルツルの革靴で歩くなどと言う技は、東北人でも出来ない技なのであります。東北人は、少なくても靴底に溝がある長靴やスノーシューズを持っているのでありまして、溝の無い靴で歩道橋などの階段を降りるなどという行為は、自殺行為なのでありますよ^^;
当然、若い内は、雪に足を取られて転びそうになり、または転んでしまって手を着いても、受け身となり、または転倒の衝撃を和らげる効果があるのでありますが、歳を重ねて不用意に手を地面に着こうものなら、弱くなった手を骨折するなどということが起こってしまいます。手の骨折や足の捻挫であれば、原因と痛みの因果関係がある程度予想がつきますが、脆くなった背骨に起こる「圧迫骨折」というものは、ちょっとした段を飛んで着地した瞬間に起こってしまうというものだから、当の本人も良く分らないまま痛みを堪えるなどということが、お年寄りには良くある事なので気を付けなければいけません。
さて、昨日の出勤時間の路面状態は「圧雪状態」であります。除雪車で雪を欠いた跡が硬く固まり、さらに、自動車のスタッドレスタイヤで表面が磨き上げられて滑りやすくなった状態…「注意一秒、怪我一生」などと言って注意を呼びかけますが、滑り始めたら止まらない。20%程度のスピードダウン…制限時速50kmであれば40Km以下で、ノロノロ運転でありますが、それでも止まらない。止まらないことを予想しながら運転していたので、とある交差点で先行車両との車間距離は10m以上あると余裕をもってブレーキを掛けましたが、少なくても5mはスリップしましたね^^;
ダーッと滑る、滑る…ブレーキのABSシステム(『エビスさん』と呼んでおりますが)が作動して、ガッガッガッとロックしたタイヤを制御するんですけど滑ります。受験生の皆さん!不吉なことを言ってごめんなさいね。しかし、ベテランは滑ることを想定しながら、ABSシステムの作動を楽しんでいるのですから、余裕と予測能力を持って対応することが無事故の秘訣なのでありますなどと、「滑る」「落ちる」といった今時の禁句を並べた「オチ」になっております。(再度、ごめんなさい。)