「劇的ビフォーアフター」は、テレビ朝日系列で放送されている番組でありますが、『匠』と呼ばれる建築士さんたちが実に見事にリフォームをしてくれます。元々『ビフォーアフター』という言葉は、美容界用語であったのだそうですが、プチ整形に始まって、劇的なリフォーム…リフォームと言うよりは『リメイク』が適切ではないかと言えるほどの大改造が行われる世界もあるようです^^;
今のところ劇的な肉体改造を必要としていないから、こんなノンビリしたことを言っていられるのかも知れません。薄毛、シワ、体脂肪…悩み始めればキリが無い問題でありますが、当の本人には真剣な問題ではありましょう。(オジサンたちの場合は、通常ほとんど無視されているのでありますが、貶めるためのネタとしては活用されてしまう。)個々人の悩みだから相談も出来ず、怪しげな業界のCMに乗ってしまう。ダイエット関連のCMでは、『ビフォーアフター』なのか『アフタービフォー』なのか判断出来ないような画像が紹介され、『ビフォー』は間違いなく正面からの撮影画像であり、『アフター』のほとんどが斜め方向からの撮影画像でありますから、少なくても日常、ドスコイと正面から向き合うよりは、斜め45度くらいの角度で人と接していると少しはスマートに見てもらえるのかも知れないと悟ったりするのであります。
服装やヒールの使い方、メイクやポーズの決め方次第で印象は変えられる…美容界は、総合建設業と何ら変わることなく『劇的なリフォーム』を可能にするのでありますが、テレビ番組の「劇的ビフォーアフター」は、リフォームを最終目的にしていないから番組として成り立っているのであります。不便な箇所を直すことで、快適な生活環境を手に入れる…結果、家族関係がより良くなったり、幸せを感じられる。リフォームはそのための手段でしかないのであります。痩せることが出来たらこうなれるとか、シワが取れればこうなれる…悩みは尽きないものだから、現状から解放されるための手段ではあるけれども、結果が保証されるものではありません。幸せになれると信じている人を止めることは出来ませんけどね。