その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

モラトリアム…

2023-01-16 09:57:28 | 転職

令和元年6月に日本はIWCを脱退…

「調査捕鯨」という枠で、鯨肉が流通していたから、脱退前でも食べていましたけれどね^^;
鯨肉と言えば、子どもの頃、「冷凍クジラ」として、夏でもカチカチに凍った「生肉」を食べていたし、小学校の給食では「クジラのノルウェー風」というメニューが好評だったような気がする。今ならば「酢豚」の豚肉が鯨肉で、ケチャップ風味の『酢鯨』とも言うべきものだけれど、お肉の塊というものが貴重だったに違いない。そして、一般家庭でも食べられていたのだから、鯨肉は安価だったのかも…。また、「クジラのベーコン」という脂身だけのスライスも給食で提供されたのだけれど、少々クセがあって、子どもたちには不評だったような気がする。引出物として稀に頂く「鯨の大和煮」は当たりだった^^;
先住民族の食文化として、捕鯨が許可されている場合を除き、日本の場合はIWCを脱退し、「商業捕鯨」に舵を切ったのだけれど、鯨肉を食べないと生きていけない訳でもなく(捕鯨で生業を立てている方は別として…)「昔は良く食べたもんだ。」程度の認識で食べている。「鯨油」は灯火用の燃料、「鯨ひげ」は、「鯨尺」や「ゼンマイ」として利用されていたというくらいの知識ではあるけれど、それぞれが競って求め続けなければならない『加工品』という代物でも無くなったはずであるけれど、やはり『生業』を守るという点からは、水産庁の重要なお仕事なのかも知れない。


今夜はうどんが蕎麦に変わった^^;

1972年に「商業捕鯨」については、「国連人間環境会議」で10年間のモラトリアム(一時停止)が決定されたのだとか…確かに「これから、鯨肉が食べられなくなる。」と大人たちが言っていたことが微かに記憶にあるのだけれど…。
はてさて、突然ですが『モラトリアム』…心理学用語では、青年期に見られる自己発見と社会的成長に至るまでの精神の準備期間を指すらしい。『モラトリアム人間』などと言うと、社会に対して責任を負わない人々のことを指すのだとか…んにゃ~、これって決して青年期ばかりとは限らないよなぁ…。貴重なタンパク源としては、一定の役割を終えた「鯨肉」のように、社会で一定の役割を担って来たと自負する老年期初期の人間だって、その後の役割というものに戸惑う時期があるんじゃないかなんてね。
今まで培ってきた経験を社会のために…理想としてはそうなのだろうけれど、もう錆びついてしまった『昭和流』の解決手法は必要とされなくなっていたりしてね^^;
なはは、本日も肉体労働のアルバイト…とにかく、頭を空っぽにして、残った体力だけで勝負いたします。まだまだ、使っていただける内は働きますけれど、『モラトリアム』を『物取り合う』と読んでしまう。一定の役割を終えたと思いつつ、生活のためには何とか働き続けなければ…生息数が増えていると言われるクジラでありますが、『仕事取り合う』老人も増えているような気がして来た(笑)

コメント
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