ノア・三沢さん死す…プロレス試合中頭部強打(サンケイスポーツ) - goo ニュース
それを最初に知ったのは今朝の新聞でだった。社会面の一番下に小さく「プロレスラー三沢さん死亡」とあった。気をつけないと見落としてしまうほどの小さな扱いだったが、驚きは大きかった。
プロレスラー・三沢光晴選手は紛れもなく日本マット界のトップレスラーだった。その妥協なきファイトはファンの心をとらえて離さなかった。私もそのシビアなファイトスタイルにしびれていた1人だった。
しかし、それゆえ彼はケガがおおかった。
プロレスラーの凄みは「受け」にある。
今回、三沢選手は「バックドロップ」という技をかけられた後、意識不明となり、間もなく亡くなっている。
「バックドロップ」という技は、相手の背後に回りこみ、相手の腰を両手で抱え、自らの身体をブリッジするように後ろに反り返りながら、相手を後頭部からマットにたたきつける技だ。普通の人がそんな技をかけられたらひとたまりもない。そんな危険極まりない技をプロレスラーは日常的に受け続けている。
実は、三沢選手は以前にもその技を受け、救急車で病院に運ばれたことがあった。強靭【きょうじん】なプロレスラーの肉体もコンディションとか打ち所によっては生命に危険が及ぶことがあるのだ。
今回、関係者の話によると、三沢選手はその試合中、普段と違いふらつき気味で、頭を振っていたという。よほどコンディションが悪かったとしか考えられない。
命の危険を感じながらも、しかし彼はリングに上がったのだろう。
三沢選手は、リング上で常に冷静なファイトを繰り広げた。グリーンのタイツがトレードマークだったが、ファイトはブルーのイメージだった。冷静沈着かつ、切れ味鋭かった。
しかし、いったんリングを降りると彼はとても穏やかだった。
こうしていても彼のはにかんだような穏やかな笑顔が浮かんでくる。
三沢光晴選手は、間違いなく名プロレスラーだった。永遠にプロレスファンの記憶に残る名プロレスラーだった。
数々の名勝負をありがとうございました。
三沢光晴選手のご冥福を祈ります。
60,9-17,3
それを最初に知ったのは今朝の新聞でだった。社会面の一番下に小さく「プロレスラー三沢さん死亡」とあった。気をつけないと見落としてしまうほどの小さな扱いだったが、驚きは大きかった。
プロレスラー・三沢光晴選手は紛れもなく日本マット界のトップレスラーだった。その妥協なきファイトはファンの心をとらえて離さなかった。私もそのシビアなファイトスタイルにしびれていた1人だった。
しかし、それゆえ彼はケガがおおかった。
プロレスラーの凄みは「受け」にある。
今回、三沢選手は「バックドロップ」という技をかけられた後、意識不明となり、間もなく亡くなっている。
「バックドロップ」という技は、相手の背後に回りこみ、相手の腰を両手で抱え、自らの身体をブリッジするように後ろに反り返りながら、相手を後頭部からマットにたたきつける技だ。普通の人がそんな技をかけられたらひとたまりもない。そんな危険極まりない技をプロレスラーは日常的に受け続けている。
実は、三沢選手は以前にもその技を受け、救急車で病院に運ばれたことがあった。強靭【きょうじん】なプロレスラーの肉体もコンディションとか打ち所によっては生命に危険が及ぶことがあるのだ。
今回、関係者の話によると、三沢選手はその試合中、普段と違いふらつき気味で、頭を振っていたという。よほどコンディションが悪かったとしか考えられない。
命の危険を感じながらも、しかし彼はリングに上がったのだろう。
三沢選手は、リング上で常に冷静なファイトを繰り広げた。グリーンのタイツがトレードマークだったが、ファイトはブルーのイメージだった。冷静沈着かつ、切れ味鋭かった。
しかし、いったんリングを降りると彼はとても穏やかだった。
こうしていても彼のはにかんだような穏やかな笑顔が浮かんでくる。
三沢光晴選手は、間違いなく名プロレスラーだった。永遠にプロレスファンの記憶に残る名プロレスラーだった。
数々の名勝負をありがとうございました。
三沢光晴選手のご冥福を祈ります。
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