峰野裕二郎ブログ

私の在り方を問う

since 2005

民意は佐々町独自の自治

2009年06月22日 | 暮らし
昨夜、立会人の仕事を終えて帰宅した後、そそくさと夕食をとり、選挙速報を聞きに、よく意見交換させていただいている町議候補の選挙事務所を訪ねた。

午後8時45分から開票が始まっていた。最初の速報は午後10時、すぐに開票所で開票作業を固唾【かたず】を呑んで見守っている支持者からケータイに報告が入る。
事務所には20名ほどの支持者が集っていたが、候補者の当選はみなさん確信している。候補者も含め、みなが気になっているのは町長選の行方だった。

やがて10時、町長選・町議選とも、この時間までの開票では同数だ。
先の住民投票では合併反対がわずか76票上回るという結果だっただけに、単独派候補の優勢が言われていたが、僅差も考えられないことはなかった。

ああだ、こうだと話しているうちに10時半になった。2回目の速報が入る。町長選・町議選共に票に差が出始めた。
町長選は単独派候補がわずかにリードしている。その数字を見て、みなさん喧々諤々【けんけんがくがく】、次第に興奮の度合いが高まる。

そして11時、町長選・町議選共に最終的な速報が伝えられた。
それは、だれもの予想をはるかに上回るもので「当面単独」を主張した前の副町長の圧勝だった。2千票強もの大差がついていた。
町議候補者も危なげなく当選を果たした。

その後、喜びに湧く事務所に初当選を決めたばかりの新町長となる古庄さんが後援者と共に挨拶に見えた。
彼の助役から副町長時代、町内会長として議論を交わし、大変な理解もいただいている。
町長選の争点となった合併問題に関しても、ほぼ同じ立場だ。みなさんに混じり、私も祝福の握手を交わした。彼の目は感激で潤んでいた。

古庄さんが去った後も、当選した町議を囲んで話は尽きない様子だった。時計を見ると、とうに午前0時を回っている。私はお先に失礼することにした。
町議にその旨伝えると、彼は「あの話、すぐに始めましょう」と、それまでの当選の喜びに緩んだ顔から、きりっとした表情になって言った。
間抜けなことに、私はピンとこず「どの話ですかね?」と返したが、かねがね話し合っていた、議員と町内会長が同じ研修を受けたり、議論しあう場を設けようという話だった。
分かりましたと応え、固く握手して彼の事務所を後にした。

今回の選挙の結果、私たちの進むべき道はハッキリした。きょうからは、佐々町単独の自治を町民みんなで考え、実践していかなければならない。
私たちは覚悟を新たにする必要があるのだ。たとえ、これまで佐世保市との合併を訴えてきた人たちも同様だ。それが民主主義だ。

新しく町長になる古庄さんは「新生佐々を創る」「住民の声を尊重し、県北一のまちづくりを進める」と公約した。その心意気やよしだ。決して忘れることなく、トップリーダーとしての役割をきちんと果たしていただくよう求めていきたい。

61,3-16,5
コメント
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