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『重い荷物』を背負える人を信じて

2021-07-12 17:54:50 | 日記

夕方になって、部屋にやや冷たい風が入ってくる。だいぶ過ごしやすい日だった。ぶろぐには、今日はいのち燃やす話の続きでも書こうかと思っていた。外出から帰って、一休みとソファーでお友達から返ってきた「臨床の砦」(夏川草介)を再読していた。最後の第3話の辺りで涙が出た。本文中では「相模原論文」とされている論文を読んだ医師が確かな活力を与えてもらったという話がある。「臨床の砦」は小説を越えた小説であると言われている。

自分でも担いきれるかどうかわからない重い荷物を医療現場の人たちは、投げ出すことはできずにもう2年も闘っている。前にも書いたかもしれないが「自分だけ辛いのではないと思えば、踏みとどまる力が生まれる」と闘ってきた人たちを思った。コロナウイルスに関してはだいぶ解明されてきたが、それでも「これでもか!」というように変異ウイルスがやってくる。ワクチン接種がなによりと始まったが、各地で会場を探し、医師などを手配し、それこそ安全・安心のために力を尽くした人たちがどれほど全国にいるだろうか。私は、なにもわからないがそれくらいのことは想像できる。それがどんなに重い荷物か・・・。気持ちが休まることもなく、これでおわるだろうとかと日々闘っている人たちのことを考えたら、涙がぼろぼろでてきた。

最近起こることは、読んでいた「カーネーション」の糸子さんさんなら「あほもいい加減にせい」になるのだろうな。どうせなら「欧州サッカー選手権」のように観客を入れて、派手にやればいい気もする。もうそんな自棄になる思いを抱かせるこの頃だ。

だから、重い荷物はもてなくても、コロナが落ち着いたらどうしたいかを考えた。それを楽しみに生きようと。ふと、中島みゆきの「時代」を口ずさんでいた。『重い荷物』を背負える人を信じて。

 

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