きれいに刈り込まれた芝生の向こうに広がる湖。パラソウルでも出して、ランチにしたいような風景だ。といってもコロナウイルスワクチン接種会場のホテルから見える景色だ。同じワクチン接種でもリッチな気分になる。昨日、半日教え娘と近江八幡の町の散策を楽しんだ。今日はちょうどいい休養日だ。静かに家で休むことになる。
教え娘が4連休を利用して、京都・奈良・滋賀へ遊びに来た。ちょうど今日のワクチン接種があるので、1日しかお付き合いできなかった。奈良、そして比叡山と伊吹山登山、鴨川の河原でビールを飲みたかったと盛りだくさんの話をお土産に持ってきてくれた。近江八幡はのんびり歩くことになり、3か所くらい回ることにした。どうせならとバスで地図で一番遠い長命寺へ出かけた。地図でロープ―ウエイがあるので、琵琶湖が一望できると張り切ってバスに乗った。老夫婦と私たちだけだった。目の前に琵琶湖が広がり最高だが、ロープウェイがない。もしかして、石段?「ここより本堂まで808段」の標識。目の前にある石段は40段くらい。この20倍!ムリ、むり、無理と40段登って諦めた。
「朝はお赤飯と白くまくんアイスを食べきたのでまだ大丈夫です」と飾らない彼女が、「やっぱりお腹が空いてきましたね」と言ったのか、次のラコリーナ近江八幡という自然の中に溶け込んだ建物で有名な「たねや」のショップ。自然大好きな彼女と笹の香りがおいしさを増す笹餅をほおばった。
時代劇の撮影にもよく使われる八幡堀でランチにした。昨年遊びに来たときは、転職前でかなり不満がたまっていたが、今年はいいお顔をしている。仕事場ものんびりできるようで、さらにスカイツリーの見える墨田区のシェアハウスに越したという。あの朝ドラの風景と同じらしい。歩けば、浅草も近く、隅田川の散歩もできるという。食事も自分で作るのが楽しみだという。なんと、木造で冬の寒さと湿気に悩まされている住まいというから、私と同じだ。その話をいきいきとしてくれる。ワンルームのマンションでなく、不便でも生活を楽しんでいる環境だ。こんなに早くその境地に達するなんて!
3分間迷った末、お店お薦めの「しつまぶし」を食べることにした。二人にとって、ちょっと考える金額。「いいわね、3日間倹約すれば」と二人。むすめか孫かという感じ年の差だが、考え方は似ている。つまらぬ世間話でなく、いろいろな意見を聞くことができるのが、うれしい。それでも、よく話に出てきた男性のことは質問したかったが、次回にまわした。
なんと幸せなことだろう!のびのびとした教え娘と過ごした時間。滋賀に引っ越してきてよかった。感謝。