お昼前に買い物に出かけた。雲行きは怪しいが30分ぐらいは持ちそうだった。家を出て5分で急に雨が降り出した。バケツをひっくり返しどころではない。軒下に入って、さて、行くべきか、行かざるべきか悩んでいたら、凄まじい雷が鳴った。くわばら、くわばら。局地的大雨とはこれなのだろうな。樋から落ちる雨も半端でない。結局、傘は役に立たずずぶぬれで帰宅した。ほどなく雨はやみ、静かになった。あと15分遅く家を出ればよかった。私の人生はきっとこんなだったかも。
いつもと違う帰り道にある池に珍しく迷ったかのようにサギが一羽いた。仲間とはぐれたのか・・・。ふと、あのセリフを思い出した。「また、ひとりになってしまった」と木に向かってつぶやく朝ドラのサヤカさん(70歳くらい?)のセリフだ。その前に「4回結婚して、旦那はみな半年で亡くなった。だから、子供もいない」と質問を受け付けないようなセリフを言っていた。凛とした女性を夏木マリが演じている。
そうか、4回ね・・・。また、また、またひとりか。でも、誰かこころに残っていないのかな。旦那さんでなくても恋した人とか。つらいとか寂しいを通り越してしまったのか。
この頃、夕方に散歩にでる。やはり、田舎だ、涼しい風が吹いてくる。琵琶湖まで行って人のいなくなった町を歩いて帰る。最近はさびしくなくなったなぁ。あの、心がすかすかする感じはない。すかすかしているとどこか不安定でさびしいのだろう。なぜかはわからない。小さな穴だったのかもしれないが、埋めてくれるものがあったのだろう。そのうちに言うのだ。「お一人でさびしくないですか?」と聞かれたら「4回結婚して、旦那はみな半年でなくなりましたので、いまさら、さびしいなんてないですわ」とね。なんちゃって。