雪が降り続いている。窓の外はモノトーンの世界。大家さんの蔵の屋根から雪がずり落ちていく。家の中も外も冷蔵庫と冷凍庫にいるようだ。クリスマスソングを聞きながら、封筒のあて名書きやメッセージを書いている。あまりにも静かな世界だ。
朝起きるとすぐにご自慢の?赤い長靴を履いて写真を撮りに出かけた。寒くはないが、雪で写真がうまく撮れない。この冬は雪が多いという・・・。閉ざされた世界で静かに生きなくてはならない。
この年末に訃報も多い。年の瀬ということもあるのか、なかなか心に落とし込めない。どうしてこの年の瀬にと・・・。世界で1年で子供の誕生数が一番多い月は12月という。たしかに、シニアのサッカーのメンバーでも12月は断トツに多い。海外では12月が24.25日生まれが多いというのはわかるが。1年の終わりで、でも希望のある月だ。
子供たちはサンタさんからのプレゼントを待っているのだろうな。あなたはいくつまでサンタさんを信じていましたか?私はいくつだっただろう。長靴に入ったお菓子も楽しみだったのは・・・。「雪は降る あなたは来ない・・・」アダモの雪は降るではないが、あなたは来ない・・・。そう、算太さんがね。でも、いつか来てくれんだよ。お土産を持ってね。私はまだ子供のようにサンタさんを待っている。誠実で律儀なサンタさんを。
赤い長靴を履いて町を歩きながら、私は子供のようにわくわくしている。雪は不思議だ。モノトーンの世界だけど明るい聖なる世界を届けてくれる。もうすぐクリスマス、おいしいケーキでも買ってきて祝おう。