暖かい日だった。今日も時間との戦いなのだが、どうも気分が乗らない。ここで腹立たしく思うことを書いてもと思うし、昨夜読んでいた徳川慶喜の小説で感じた「英雄、色を好む」の話を書くのも少しはばかれる。こんなことで腹を立ててはいけないと思うが、なにか許せない。
そんな夕方、電話が鳴った。夕飯前の時間の電話は怪しいものもある。きれいな声だ。母が最期にお世話になっていたデーサービスの看護師さんで介護士さんのSさんからだ。母のことを本当によくしてくださった。4年間お世話になったのだろうか。生きがいを持って母は通っていた。せめて、4年間は盆暮れにお礼だけはしようと思っている。大したものではないが、今回のひこにゃんのクッキーを皆さんが喜んでくださったという。うれしかった。
今、夕方外から帰ると寒い!そんな寒さを感じないようにと、母にはSさんがエアコンにタイマーを入れておいてくれた。電気毛布もそうだ。細かいところを気づかってくださった。認知症も進まず、元気に最期まで通いとおせた。それには、皆さんのあたたかいケアと自分の生きがいをそこで見つけられたからだろう。血の通ったケアだった。おかげで、母は色々なことに感謝するようになった。
Sさんとの母の思い出話は、私を元気にさせた。母はケセラセラと大変なこともうまく乗り越えていく人だった。先ず、人とぶつかることはなく、うまく乗り切っていく。そういう意味では達人だった。Sさんもとても元気づけられたという。
母の写真はいつも童女のようにかわいい。年を重ねるたびにそうなれたらと思う。腹を立てている場合ではないですね。(^^♪