湖北らしいどんよりとした雲の立ち込めた寒い日になった。たまっている仕事をしようと思うとそれこそキリキリしてくる。優先順位をつけて、一つ一つ片付けるしかない。ほぼ仕事が終わったときに、従妹から叔母の喪中のハガキが届いた。父の妹で、小さい時からよくしてもらっていた。なにかあるとすぐに駆け付けてくれた叔母だ。夕方、お香典の袋、お供え物を買いに出た。どんよりと暗い街を歩くと、叔母の思い出が走馬灯のように湧き上がってくる。冷たい夕暮れだ。
午前中にも用事で町に出たときに、ひまわりの花を見つけた。「冬のひまわり」か・・・。向田邦子の「冬の運動会」をブログに書いたことがあるが、季節外れのおまつりの終わりはさびしいものになる。何も起こらなかったように、それぞれが元に戻る。心の奥に「冬の運動会」の思い出を秘めて。
でも、「冬のひまわり」の懸命に咲いている姿はけなげだ。たとえ「冬の運動会」でも歓声を上げ、走り、競技に熱中できることと同じだろう。
今日は、まだ仕事がある。ちょっとお疲れモードだけど、冬のひまわりのように咲いていこうね。