今日のノルマの用が終わったのが、6時半過ぎだった。暖房を入れずにいた部屋は冷え切っていた。夕方や明け方の冷え込みは厳しい。朝ドラの時間お流れのように乱暴に時が過ぎていく年末だ。優先順位をしっかり守っていないとストレスになるだろう。
「英雄色を好む」の話でもしようかな。この言葉は高校時代の世界史の教師が使ったので、覚えた言葉だ。内容はよく覚えていないが、「英雄色を好む」だが逆は必ずしも真ならずだと言ったことはよく覚えている。「色を好むから英雄ではない」なのだろう。でも、この頃思う。大なり小なり男性は色を好むものだと。
慶喜は側室が二人、渋沢栄一も二人だとかいうが、その他、夜な夜なお通いになった女性の数は二桁だ。子供たちも多い。まぁ、それだけの財力と体力おわりだったのだろう。ある所で聞いた話では、一番子供が多かったのは笹川良一だという。晩年に彼は「あの時間(どういう時間か?)をもっと他のことに有効に使うべきだった」と話したという・・・。
種の保存は動物の世界では当然で、ほかのオスの精子を掻きだしても自分の子孫を残そうとする昆虫もいる。オスの本能か?そうしていないと不安なのではないだろうか。別に女好きとかいうのではなく、ただ行為のみのことだと、慶喜の小説には書かれていた。まぁ、なにか悲しいいお話だ。
「たった1回の過ち」とその結びつきを言ったのは、向田邦子の小説「幸福」で岸恵子演じる倉田組子で「たった1度でもあれは過ちなんかではない。過ちなんかにできない」と言ったのは彼女への想いを捨てられない殿村和夫(竹脇無我)だった。私はこの話が好きだ。そう、1回がなくとも、想ったことが過ちなんて言えるわけがない。世には美しい物語もある。
明日は聖夜。きれいに終わりました。