湿度が50%台だった。さわやかな1日が始まる。昨夜は綿毛布を出して寝た。明け方はひんやりしてくる。起きると、なにかが見守ってくれているような気がした。今日は、ずっと行きたかった竹生島へ出かけることにした。うれしい。少し寝坊したので、予定より1便遅く出かけることにした。長浜港より舟で約30分。3時間もあれば往復できる。
天気は最高!湖も波も無く静かできれいだ。ツアー客がいるので、予想よりも混んでいた。お遍路さんの姿の方もいる。昨夜のNHKのテレビで「ふたりならもっと強くなれる、「絆」で目指す世界の頂点」という番組を見た。100メートルで10秒台を目指すアメリカの選手とマラソンで3時間台を目指す日本の女子の選手だ。ふたりとも全盲である。アイマスクで闇の世界を体験したが、恐くて歩けない。それを走るなんて!それぞれの競技に「伴走者」がついていた。これはすごい仕事だなぁ と思った。まず、選手と同じ種目ができて、同じレベルでなくてはならない。それだけでなく、選手が信頼して任せられる人でなくてはならない。相性もあるだろう。この二人が「絆」という10センチほどの紐で結ばれている。伴走者は技術面だけでなく、心理面で選手をリードしていかなくてはならない。当然、壁にぶつかるときがあるからだ。
でも、伴走者は「自分も助けられ、成長していける」と話している。100メートル走では、二人が走っている姿はきれいに重なる。マラソンでは相手の動きに合わせるため、伴走者は腕を振らない。いつも二人は一緒にいられるわけではない。それでも信頼しあい、目標に向かい走り続ける。もしかしたら、私もひとりでないかもしれない。琵琶湖上のさわやかな風で感じた。ちゃんと見ていてくれるまなざしがあることを。(写真は琵琶湖より見える伊吹山)