腕が寒くて目が覚めた。室温は23度くらい。急に涼しくなった。午後からは雨らしい。朝、舎邦寺に芙蓉の花の写真を撮りに行った。まだ、少し早いのかもしれない。夕方と違いしぼんではいなかった。お昼前から雨になった。ちょうど、駅のほうへ買い物へ行っていたので、町の景色に情緒がある感じだ。しっとりとした大通寺の門前の風景がいい。
どうも体がだるい。涼しいせいだろうか。だらだらしている。「いのち」という冊子の編集に入った。今回は「むすぶ」を特集している。額田巌氏の「結びの文化」を参考にしている。もう30年以上は経つのではないだろうか。この本を求めたのは。本はかなり処分した中で残っていた。食べる結び、着る結び、運ぶ結び、祈る結び、契る結び、そしてちょっと恐い犯す結びなどが書かれている。改めて興味深く読んだ。
やはり面白いのは「契る結び」だ。万葉集で、男女が関係を結ぶことを「下紐を解く」という美しい言葉で表している。そういえば、高校の時間にこの話は盛り上がった。こんなことしか憶えたいない。「二人して結びし紐を一人して わらは解きみじただあうまでに」だったと思う。夫婦がお互いに下紐を結び合い、再会して解きあうまで、その紐をとかないという習慣らしい。もしとけてしまったらどうするのですか?などと盛り上がった。高校生が、解かずに帰れるか 解かずに待てるか など授業中に論じ合ったのは、おもしろいと思う。
この後、このような歌は詠まれなくなったという。人間らしい詩として好きだ。どんな紐でどんな色にしようか。しかし、なかなか厳しいお話だ。なにも結ばないのが、昨日のぶろぐ「絆」ではないが、一番強いのかもしれない。「無事のお帰りを」かな。