のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

青年が考える、青年が思う

2007年09月17日 15時22分04秒 | 日常生活
日曜礼拝後、平尾教会にて「青年に物申す!青年が物申す!」
と題した集いにて、福岡の他の教会の青年や牧師、壮年、婦人の方々と
3時間ほどたっぷりと話すことができた。

昨年から継続してテーマとして掲げられている「継承」について
同世代の人間だけでなく、いろんな世代の方々の話が聞けたこと
その中で自分が考えていることを話せたこと、また人に話すことで
自分の考えを整理できたことが大きな収穫だった。

教会に限らず、会社でも、同窓会の集まりでも、いろんな世代の人が
集まる場所でここ数年、ずっと問題視されている「世代間ギャップ」。
私の仕事上のテーマでもあるため、考える機会が多い。
そのテーマを基本的にはお互いに思いやりを持ち合い
分かり合いたいと願いながら接し合っている筈の教会メンバで
考えることができたのは、大変面白かった。

教会に集まってくる人たちは基本的に人懐っこい人が多い。
会社や同窓会と違って、「語り合うこと」を厭わない人たちが
ほとんどだし、お互いに思いやりあい、助け合っている。
何より集まってる人は「ここは同じ」というものを確実にひとつ
持っている。そこが会社とは決定的に違う。
それなのに、やはり世代間ギャップは存在する。
色々と語り合って、最終的に出揃う問題も会社や同窓会で
語られる問題とほぼ変わらない。

話し合った結果、解決方法が見えてくるとか、
どこかに結論が落ち着くとかそういったことは一切ないし、
これからもありえないだろうと思う。けれども、どこの世界でも
同じような問題が表面化していて、そこに色んな世代の人たちが
危機感を持っているのだとわかったことが、個人的には「結論」として
いいのではないかと思えるぐらいの収穫だった。

私は上の年代の方々のように「宗教中心」「教会中心」で
生活できないと思っている。教会生活のために就職や結婚を
考えることができないし、するつもりもない。
牧師にも言われたが、ある意味「自分中心」で宗教を捉えているし、
生活していると自分でも感じている。
私にとっての宗教は自分のため、自分の大切なものを守るための
アイテムなのだと思う。但し、自分ひとりだけではなく、
「自分にとって大切な人」とか「自分が大好きな友人」とか
「自分が大切にしている場所」とかそういったものも「自分」の
中に含めている。

そこがもう決定的に違うのだと思う。
会社でもそうだが、上の世代の方々は「自分」より大切なものが
ある人が多いのだと思う。いざというとき、何かのために
(それは仕事だったり、教会生活だったり、信仰だったり
人によって様々だけれど)自分を犠牲に出来る人が多いような
気がするのだ。勿論、これは世代だけで区切れるものではなく
私と同世代の人の中にもそういうふうに生きている人もいる。
けれど、人数比を考えると、やはり世代によってそういうふうに
生きられる人の数は違ってくるように思う。

この違いをどうお互いに捉えあうのか、どういうふうに
歩み寄っていくのか、それがこれからの私たちの課題なんだろう
と思った。伝え合うことで私の考えが変わることもあるかもしれない。
やはり変わらないかもしれない。けれども「違うんだ」の
一言で終わらせずに、会話をすることが大切なんだろうと思うし
もっといろんな人と話をしたいな、と思った。

そう。もっと自分から関わっていくこと、
これが私には必要なことなんだと思う。
いろんな人から指摘を受けているが、私は基本的に人との交流が薄い。
自分から積極的に関わることがあまりない。
その結果、学生時代は関わりがあるグループとないグループがあったし
関わりがないグループとは、同じクラスでも一言も話したことがないほど、
没交渉の日々を送っていた。

昨日の青年会の集いの終了後、一緒にお食事した人たちは
おそらく私が学生時代に学校で出会っていたら
まずお話をすることもなく、お互いに嫌いでもなんでもないけれど
なんとなく敬遠しあったまま付き合いが終わってしまうのでは
と推測される人たちだった。(これ自体、私の偏見の塊だけれども)
そんな彼らと一緒に食事をして、彼らの人懐っこさと明るさ
そして、人に対する垣根のなさに驚いたし、羨ましいと思った。
会って間もない私に対しても、まったく頓着することなく
気軽に話しかけてくるし、躊躇することなく突っ込んでくる。
そういった人懐っこさを羨望の眼差しで見つめながらのお食事。
人に対して垣根がないというそれだけで、一緒に過ごしていても
居心地が良くなるんだな、と体感できた。

いろんな世代の人たちと話すこと、過ごすことは
ただそれだけで勉強になるし、刺激を受ける。
・・・刺激が少々、強すぎたけどね。
普段、年代が上の方と過ごすことが多いので実はいつまでも若者気分の
のりぞうですが、そういえば私って、もうすぐミソジだったわ、と
思い出すことができました。
何せ、昨日一緒に語り合った子達は半数が20歳前後。
カルチャーショック、ジェネレーションギャップ炸裂でした。
今、20歳前後の子達って、私たちが大学生のとき、
まだ小学校低学年なのね・・・。ショック!

猫と針/チャレンジシアター2007

2007年09月17日 14時12分13秒 | 舞台(キャラメルボックス)
■猫と針
■ストーリ
 高校時代の同級生のお葬式帰りに集まったかつての部活仲間5名。
 彼らはとりとめもなく、思い出話や近況報告、共通の知り合いの
 噂話をつづける。

 ~人はその場にいない人の話をする~

■感想
 「チャレンジシアター」と銘打って行われた今回のキャラメル。
 脚本は恩田陸さん。それだけで期待急上昇。
 しかし、私の中には「今までのキャラメルが好き」という気持ちも
 どこかにあり、見るまでは自分が楽しむことができるのか
 やや不安だった。

 しかし。その心配は杞憂に終わった。ちゃんと楽しめた。
 確かに今までのキャラメルとは全く違う。
 「単純明快!説明不要!さあ、思う存分楽しんで!!」というような
 舞台ではない。「現代演劇」っぽく、舞台も衣装もシンプルで
 大人の雰囲気が漂う。何より、今までのキャラメルと決定的に違うのは
 「人間の影」「誰もが持っているちょっとした毒(針)」を舞台上で
 明確にしているところ。
 キャラメルの単純明快で分かりやすいところ、人間に対する希望を
 掲げ続けるスタンスが大好きだが、人間はそんなに分かりやすく
 単純なものではない。いい人でも心に闇を持っているし、人に言えない
 ヒミツを抱えていることもある。反対に心に闇を抱えている人も
 親切なふるまいをすることもある。すべてをオープンにさらけだして
 生きている人なんていない。

 そういったことを見終わってから考えた。
 キャラメルらしくユーモアはそこかしこにちりばめられている。
 けれど、見終わった後になんとなく寂しい気持ち、ものがなしい気持ちに
 なった。人はその場にいない人の話をする。その場にいない人の話をし、
 その場にいる人たちに本音をすべて打ち明けられず、
 寂しさや不安を抱えて生きている。
 そんな登場人物たちが他人事のようには感じられなかったから、
 余計に言葉では表現しにくい寂しさを感じた。

 今回の舞台は岡田さんプロデュース。「キャラメルの岡田さん」には
 珍しく癖のある、けれどもある意味等身大の役柄を楽しそうに
 演じていた姿が印象的だった。
 本当のところ、今回の舞台、見に行こうかどうしようか直前まで
 真剣に迷っていて、その迷いを断ち切ったのが「岡田さんプロデュース」
 だった。見に行くと決めてからは、会場に向かうまで真剣に
 どきどきしてしまって、そんな私の心臓に自分で呆れてしまった。

 他の4名のうち、特にすごいと思ったのは前田さん。
 前田さんは好きな役者さんなんだけれども、そこまで注目して
 見たことがなかった役者さんだった。けれど、今回の舞台で見る目が
 本当に変わった。この人、すごい!!なんてナチュラルに役柄の
 人物になりきってしまうんだろう。いかにもクラスにいそうな、
 ちょっぴり天然のオンナノコを天然だけではなく、いろんなことを
 考えているのよ、意外と一番深く物事を見つめてるのよ、という
 雰囲気をかもし出しながら演じているその姿に圧倒された。
 いつものキャラメルでは、オーバーアクションのコメディエンヌぶりを
 突き抜けて演じる姿がすがすがしくて、そこが好きだったんだけれども
 なるほど、こういう演技もするのか・・・と本当に目からウロコでした。
 こういうのもチャレンジシアターならでは、かもしれない。

 そして、石原さん!!
 実は彼の演技を見るのは初めてで、というよりも彼自体を見るのが
 おそらく初めてで、キャラメルにこんなかっこいい人がいたのね!!
 と大興奮でした。演技も好きだったし。
 もっと他の舞台にも登場してほしいな。

 またまた好きな役者さんが増えて幸せをもらった舞台でした。
 ありがとう。また福岡に来て下さい。
 と、感謝の念を新たにしながら、きゃらめるのホームページを
 チェックしたところ、なんと次回クリスマス公演は大好きな作品
 「トリツカレ男」!!あー。見たかった!
 主演は畑中さんのようですが、私としてはヒロインが気になります。
 あの純粋無垢な少女を誰が演じるんだろう。いかにもクリスマス♪
 の雰囲気漂う優しい幸せが詰まった舞台になるんだろうな。

 そして、来年は久々に上川さんがキャラメルの舞台に出演!!
 うわー。嬉しいっ!!・・・でも、まあ確実に福岡には来ませんし
 東京だろうが神戸だろうが、チケットを取ることすら難しく
 なると思われるので、DVD化を今から待ち望むことにします。
 上川さんがきゃらめるを忘れてないこと、その事実だけで
 十分嬉しいのです。

 ・・・と、喜び勇んでいたところでがっかりの事実も判明。
 どうやら来年はキャラメルさんが福岡に来るのは一度ぽっきりみたい。
 寂しい。。。