■フェアリースノーの夢 /松本 祐子
■ストーリ
「どうやったら、植物の声が聞けるようになるの?」
「耳をかたむけるのよ」
20年に1度、花ひらくフェアリースノー。それは未来の夢を
見せてくれる花だった。「未散と魔法の花」シリーズ第3弾。
■感想 ☆☆*
第1作「リューンノールの庭」と
第2作「ブルーローズの謎」の感想はコチラ。
ファンタジーらしくないファンタジーの第三弾。
今作品では叔母さんの影は更に薄く、焦点は今までよりも一層
未散にあてられる。夏休みも叔母さんの家で過ごすことが
できずに、塾へ通う未散は魔法とは無関係のように見える。
というよりも、今作品では、未散の周囲の環境が騒がしく
魔法修行どころではないのだ。大人になる、ということは
自分の興味あることだけに神経を集中させることなんて
できなくなることなのだろう。
自分自身の未来のことにも不安はたくさんある。
だから未散はフェアリースノーに興味を示す。
未来を見たい、できれば花が見せてくれる未来の中に
遠く離れることになる大好きな男の子と
一緒に過ごしている自分の姿を見たい。
しかし、彼女が見るのは自分の姿。
ひとりで前に進んでいる自分の姿だけだ。
ラスト、指南役の叔母さんも遠くに旅立つことになり、
未散はひとりになる。いつまでも同じ環境にい続けることは難しい。
変化は必ず訪れる。分かっていても、一抹の寂しさを感じるラストだった。
■ストーリ
「どうやったら、植物の声が聞けるようになるの?」
「耳をかたむけるのよ」
20年に1度、花ひらくフェアリースノー。それは未来の夢を
見せてくれる花だった。「未散と魔法の花」シリーズ第3弾。
■感想 ☆☆*
第1作「リューンノールの庭」と
第2作「ブルーローズの謎」の感想はコチラ。
ファンタジーらしくないファンタジーの第三弾。
今作品では叔母さんの影は更に薄く、焦点は今までよりも一層
未散にあてられる。夏休みも叔母さんの家で過ごすことが
できずに、塾へ通う未散は魔法とは無関係のように見える。
というよりも、今作品では、未散の周囲の環境が騒がしく
魔法修行どころではないのだ。大人になる、ということは
自分の興味あることだけに神経を集中させることなんて
できなくなることなのだろう。
自分自身の未来のことにも不安はたくさんある。
だから未散はフェアリースノーに興味を示す。
未来を見たい、できれば花が見せてくれる未来の中に
遠く離れることになる大好きな男の子と
一緒に過ごしている自分の姿を見たい。
しかし、彼女が見るのは自分の姿。
ひとりで前に進んでいる自分の姿だけだ。
ラスト、指南役の叔母さんも遠くに旅立つことになり、
未散はひとりになる。いつまでも同じ環境にい続けることは難しい。
変化は必ず訪れる。分かっていても、一抹の寂しさを感じるラストだった。