■雨恋/松尾由美
■ストーリ
引っ越した部屋のリビングに雨の日だけ現れる姿の見えない
若い女性の幽霊(らしい)千波。彼女の死の真実を解き明かすべく
奔走する渉。少しずつ見えてくる真実とともに、千波の姿も
だんだんとはっきりしてくる。いつしか思いを寄せ合うふたりだが・・・。
世界がずっとこのままであればいい。ぼくは雨が永遠に
止まないことを祈った。心を濡らすラブストーリ。
■感想 ☆☆
ラブストーリの要素を持つ推理小説。
どちらかと言えば、ラブストーリの要素のほうが強いように感じる。
顔が見えない女性の言葉や語り口に少しずつ惹かれていく渉の
不器用な感情の表し方、彼女への接し方がかわいらしい。
真実が明らかになるたびに、少しずつ存在が形になっていくのに
顔はいつまでたっても見えないところが心憎い。
松尾さんの作品で扱われる恋愛は、いつもこういうふうに
顔が見えなかったり、声しか聞くことができなかったり
肉体的に触れ合うことができない場面で深まっていく。
肉体を介しない中で、お互いを求め合う心こそが、
きっと彼女にとっての理想の恋愛、ホンモノだと信じられる
恋愛なんだろうと思った。
■ストーリ
引っ越した部屋のリビングに雨の日だけ現れる姿の見えない
若い女性の幽霊(らしい)千波。彼女の死の真実を解き明かすべく
奔走する渉。少しずつ見えてくる真実とともに、千波の姿も
だんだんとはっきりしてくる。いつしか思いを寄せ合うふたりだが・・・。
世界がずっとこのままであればいい。ぼくは雨が永遠に
止まないことを祈った。心を濡らすラブストーリ。
■感想 ☆☆
ラブストーリの要素を持つ推理小説。
どちらかと言えば、ラブストーリの要素のほうが強いように感じる。
顔が見えない女性の言葉や語り口に少しずつ惹かれていく渉の
不器用な感情の表し方、彼女への接し方がかわいらしい。
真実が明らかになるたびに、少しずつ存在が形になっていくのに
顔はいつまでたっても見えないところが心憎い。
松尾さんの作品で扱われる恋愛は、いつもこういうふうに
顔が見えなかったり、声しか聞くことができなかったり
肉体的に触れ合うことができない場面で深まっていく。
肉体を介しない中で、お互いを求め合う心こそが、
きっと彼女にとっての理想の恋愛、ホンモノだと信じられる
恋愛なんだろうと思った。