のりぞうのほほんのんびりバンザイ

あわてない、あわてない。ひとやすみ、ひとやすみ。

苦手なもの

2007年10月16日 22時26分54秒 | 日常生活
本日、珍しく仕事をしていると、突然、隣の課の先輩が
のりぞうにおっしゃいました。
「あ。のりぞう、この後、写真撮るけん。」

・・・え?なにゆえ?
しかも、写真って、あそこにいらっしゃる
いかにもカメラマンていうかんじのあの方が撮るんですか?

あのう。ワタクシ、地味に目立たず、ささやかに幸せに
生きていきたいと、いつも願ってるんですけれど。
こんな職場の真ん中で、あんなどでかいカメラでライトまでつけて
写真を撮られるような晒し者状態が耐えられないんですけれど。

・・・ま、所詮、ワタクシなんて下っ端です。
撮る、と言われたら、否応なく撮られるんです。

必要以上にものものしい装備の中、
職場の真ん中にある自分の席で机の上を片付けて
いかにも「仕事中です。うふ」という感じでポーズをとるのりぞう。

「はい。笑ってー。」
「はい。あご、ひいてくださーい。」
「よし、首を少し傾けてみようかー。」

・・・・恥かしいよぉ。おかーさーん。助けてー。
もう、白馬の王子様でも神様でも仏様でも何でもいいから、
ここから救い出してー!

「はい。こっちに目をくださーい。
 カメラ目線でお願いしまーす。
 よし。少しマジメな感じでお願いします。
 ほんの少し微笑む感じで。」

・・・ムリ!
そんな微妙な指示にしたがって、表情を作れるほど器用じゃございません。
というか。

「すみません。
 まじめな顔ができないんですけど・・・・。」

・・・一部始終を聞かれていた隣の課の課長に大笑いされました。
そして、納得されました。

「まじめな顔って、そんなに難しいもんじゃなかろうもん!
 それを「できません」って言うあたりがのりぞうくんだよね。」
 
納得されると、それはそれで複雑な気分です。

どんぐりの季節ですね

2007年10月16日 22時05分24秒 | 日常生活
隣の課の課長が部長の席にやってきてうろうろと何かを探しておりました。
ふっふっふ。
ダテに部長の前の席に座ってません。
何かお探しながらおっしゃって!
ワタクシ、探し当てられますことよ!

と、声をかけると、何のことはない。
机の上にいつも置きっぱなしにしている職制印を探されていた模様。

ちっ。簡単に見つかっちまったい。
ワタクシの底力を見せつけることも適わなかったい。

数時間後、席に戻ってきた部長のもとへ
隣の課の課長が職制印を借りたことを報告しにやってきました。
どうやら、連名でレターを出した模様。

「あ。出したったい。
 うーん。あれ、ひとつ確認せないかんところがあったんやけどな。」
と部長がうなり声をあげると、隣の課の課長も
「あ。やっぱりそうでした?
 たぶん、そうやろうなぁと思っとったんですよ。
 あそこでしょ?あの欄。」
と心配そうにおっしゃいます。

あららら。大丈夫でした?
ワタクシ、無邪気に職制印の場所なんて教えてよかったのかしら?

と、次の瞬間。

「ま、よかたい。よかたい。
 たいしたこと、なかたい。」
「そーですよね。僕もちらっと心配したんですけど
 ま、よかろーもん、と思ってしまってですねー。」
「うん。よか、よか。たいしたことなか!」
「はっはっは。」
「あははは。」

・・・うわー。
なんだかおふたりのおおらか、かつ豪快な笑顔に
関係ないワタクシまでつられて笑ってしまいますわ。
意味もなく幸せ気分になってきましたわ。

思わず、しみじみと
「おふたりが束になると、無敵のおおらかコンビですよねぇ。」
とつぶやいてしまいました。
その言葉を聴いた瞬間に笑顔をひっこめる隣の課の課長。
「失礼だなぁ。僕は部長ほどおおらかには生きてないよ~。
 色々と気にしてる小心者だよ~。」
課長の反論を「そんなこと、なかばい!」と笑いながら打ち消す部長。

・・・間違いなく、おふたりともおおらかですってば。
所詮、似たもの同士ですってば。

仕事って
きちんとマジメにやらなければいけないと思うけれど
抜かりなく、細かく確認しながら取り組むものだとも思っているけれど
上司は部下をきちんとマネジメントしなければ、とも思うけれど

でも、ワタクシはこの上司の下で働けて幸せだなぁと思うのです。
一見、無駄に思えるような会話も笑顔も
間違いなく役に立ってるよね、必要だよね、と思うのです。