■最後の言葉
戦場に遺された二十四万字の届かなかった手紙
/重松清 渡辺考
■内容
戦争のこと、家族のこと、命のこと、この本を読んで考えて
みてください。たとえ涙が、止まらなくなっても。
妻に、子どもに、恋人に宛てた愛の手記。60年の時を越え、
日本軍将兵の膨大な言葉が発見された。NHKで放映された
ドキュメンタリー番組『最後の言葉~作家・重松清が見つめた
戦争~』をまとめたもの。
■感想 ☆☆☆☆☆
読むだけで精一杯だった。
日記を紡いだ言葉の持ち主の気持ちを想像すると、それだけで
自分の心が拒否反応を起こす。絶望的な戦況の中、前線で戦うことも
できずに、飢餓やマラリアに苦しみ、それでも生きなければ
いけなかった人たち。立つことがやっとの体で、それでも
敵に向かって進んでいかなければいけなかった人たち。
彼らが最後に紡いだ言葉に必ず表れる故郷の面影への慕情、
両親への思いやりの言葉、兄弟姉妹たちへの励まし、
そして、愛する妻や恋人への思慕の念。
死ぬことを覚悟し、それでも死の恐怖がなくなるわけではなく
生きたいと願い、国や愛する人たちを守るためなら死ねる、と
綴る彼らの言葉がただただ痛かった。
私には彼らの言葉と向き合う資格がない。そう思った。
戦場に遺された二十四万字の届かなかった手紙
/重松清 渡辺考
■内容
戦争のこと、家族のこと、命のこと、この本を読んで考えて
みてください。たとえ涙が、止まらなくなっても。
妻に、子どもに、恋人に宛てた愛の手記。60年の時を越え、
日本軍将兵の膨大な言葉が発見された。NHKで放映された
ドキュメンタリー番組『最後の言葉~作家・重松清が見つめた
戦争~』をまとめたもの。
■感想 ☆☆☆☆☆
読むだけで精一杯だった。
日記を紡いだ言葉の持ち主の気持ちを想像すると、それだけで
自分の心が拒否反応を起こす。絶望的な戦況の中、前線で戦うことも
できずに、飢餓やマラリアに苦しみ、それでも生きなければ
いけなかった人たち。立つことがやっとの体で、それでも
敵に向かって進んでいかなければいけなかった人たち。
彼らが最後に紡いだ言葉に必ず表れる故郷の面影への慕情、
両親への思いやりの言葉、兄弟姉妹たちへの励まし、
そして、愛する妻や恋人への思慕の念。
死ぬことを覚悟し、それでも死の恐怖がなくなるわけではなく
生きたいと願い、国や愛する人たちを守るためなら死ねる、と
綴る彼らの言葉がただただ痛かった。
私には彼らの言葉と向き合う資格がない。そう思った。