太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

アロハ納豆

2012-03-02 09:14:51 | 食べ物とか
読んだ本に、日本人は酵素を日常に摂っているから老化しにくい、というようなことが書いてあった。

酵素は、生のフルーツや、味噌、醤油などの発酵食品に含まれていて、自分の体で作られもするが、20歳を過ぎると急激に自家酵素(?)がなくなってゆくらしい。

発酵食品といえば、納豆。

私は納豆が好きだけど、なくてはならないというほどでもない。

だからハワイに来てから、納豆を食べたことはなかったのだが、アンチエイジングという言葉にイチコロされるお年頃。

本を読んだ翌日、さっそく近くのスーパーの冷凍食品コーナーで日本の納豆を買ってきて、以来、お昼に1パックずつ食べている。

朝はパパイヤとバナナ、ブルーベリーなどの果物で、昼に納豆、この酵素攻めで老化を食い止めたい熱い思いが伝わるだろうか。



日本では、納豆に付属のタレは使わず、卵の黄身とネギ、醤油、かつおぶしを入れて食べていた。

でもここでは卵は生食できず、かつおぶしも高級品のゆえ、付属のタレと青ネギで我慢。

その納豆をきらしたので、どこにでも日本の納豆はあるだろうとタカをくくって、叔母宅近くのスーパーに行った。

しかし、あったのはコレだけ。




アロハ納豆



見たことはある。冷凍じゃなくて、お豆腐なんかと同じケースにデデンと置いてある。

だけど、1回分にしては量が多いし、アロハ納豆、というネーミングがちょっといい加減ぽい雰囲気があり、購入するに至らなかったのであるが、選択肢はないので思い切って買った。

アロハなんて言っちゃってるけど、アロハトーフという会社の名前だから付けているだけで、実はこてこての日本人が作っていて、すごく美味しいのかもしれないし。



蓋をあけると、付属のタレも辛子もない。

仕方がないので、醤油と青ネギ、高級品のかつおぶしを投入してかきまわす。かきまわす。あれ?かきまわす・・・・・


糸の引きが、非常によろしくない。


私が食べていた納豆は、数回混ぜると白っぽくなるぐらい細かい糸が引くんだけど、これはいくらかきまわしてもあまり変わらない。

ただ、ねっとりとした豆が、てろてろと自堕落に箸に翻弄されているだけなのである。

味は、納豆だけど、まろやかさが足りないような。

糸のせいかも。

それにやっぱり量が多い。納豆だけでおなかがいっぱいになっちゃう。

日本の、3つで1パックになった、あのサイズの納豆の量の見事さと、付属のタレと辛子の優しさを思って胸が熱くなる。

日本って、日本人にとって何につけてもちょうどいい国だったことよなぁーと、今までホームシックになったことがなかった私が、ちょっとしんみりとした。



のっつそっつしながら何とか食べ終えて、後片付けをしながら、ふとパッケージの裏を見たら


27 FEB 2012


と書いてあった。

これって、たぶん賞味期限が2月27日ってことだよね?

今日って3月1日・・・・


納豆は腐ってるようなもんだから、3日ぐらいどーってこたぁない。と思いつつも、喉の奥がググっと締め付けられた。

だってこれはアロハだしサ・・。

もしおなかを壊さずに明日も元気だったら、遠いけどいつものスーパーに日本の納豆を買いに行こう。