ホノルルフェスティバル、という日本のお祭りがあって、新潟の長岡市から花火がくるので見に行こうと誘ってくれたのは日本人の友人。
昨年は、東北の地震と重なってしまい、お祭り自体を自粛したのだという。
ワイキキでは毎週金曜日に花火があがるんだけれど、
時間も短いし、なんとなく精彩を欠くというか、日本の花火大会の、これでもか、という打ち上げ花火の貫禄がない。
ただ、独立記念日の花火はきれいだったと思う。
日本は、いろんな場所で、それぞれ有名な花火大会がある。
私が育った地元でも、安倍川の花火大会というものがあって、うーんと若い頃には、そこに彼と行くことができたら、楽しい夏休みは保障されたようなもんだった。
屋形船で隅田川の花火をみてみたいとか、諏訪湖の花火もすごいらしいとかいいつつも、
結局見ないままハワイに来てしまった。
だから、有名らしい長岡の花火がハワイでみられるなんて、これは行くしかないでしょ。
8時半から15分間だけの花火。
あいにく夕方から降りだした雨がやまず、それほど雨脚は強くないけれど、傘なしで立っているとじっとり濡れてくる。
ホノルルはあまり雨が降らないから油断して、傘は車の中。
ついでにカメラも車の中・・・・
ワイキキだけに、日本からの旅行者もたくさんいて、中には浴衣を着ている人もいたけど、濡れてしまってかわいそうだった。
せっかくだから特等席で見ようと、モアナサーフライダーのロビーを抜けて、花火があがる真ん前で、雨の中をビーチに座って眺めた。
「さくら」や、ハワイアンの音楽に合わせて、二箇所から花火があがる。
花火で桜の花をかたどったものとか、ハイビスカスみたいなのとか、そういうこまかい芸は日本ならではじゃないかなと思う。
ワイキキの空一面に弾けて、しだれのように流れてゆく花火が、幾重にも重なって、そこに華やかな花があらたに弾ける。
観衆から何度もどよめきが起こる。
またたくまの15分だった。
次々に打ちあがる花火を見ながら、日本でみてきたたくさんの花火を思い出していた。
自分が今、ハワイにいて花火を見ていることが不思議に思えた。
終わってワイキキの通りに出ると、夜の9時だというのに人がわんさかいる。
「今日は雨だし、人が少ないほうだよ」
と街中に住み、街中で仕事をしている友人は言う。
特別な用事がなければ、ワイキキに来ることはない。
ここに比べたら、私が住んでいるところはゴーストタウンのようなものだけど、私は自分がどんどん、そのゴーストタウンが好きになっているのだと実感する。
ゴーストタウンに戻ったら、あの花火が夢の中の出来事だったような気がしてならなかった。
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昨年は、東北の地震と重なってしまい、お祭り自体を自粛したのだという。
ワイキキでは毎週金曜日に花火があがるんだけれど、
時間も短いし、なんとなく精彩を欠くというか、日本の花火大会の、これでもか、という打ち上げ花火の貫禄がない。
ただ、独立記念日の花火はきれいだったと思う。
日本は、いろんな場所で、それぞれ有名な花火大会がある。
私が育った地元でも、安倍川の花火大会というものがあって、うーんと若い頃には、そこに彼と行くことができたら、楽しい夏休みは保障されたようなもんだった。
屋形船で隅田川の花火をみてみたいとか、諏訪湖の花火もすごいらしいとかいいつつも、
結局見ないままハワイに来てしまった。
だから、有名らしい長岡の花火がハワイでみられるなんて、これは行くしかないでしょ。
8時半から15分間だけの花火。
あいにく夕方から降りだした雨がやまず、それほど雨脚は強くないけれど、傘なしで立っているとじっとり濡れてくる。
ホノルルはあまり雨が降らないから油断して、傘は車の中。
ついでにカメラも車の中・・・・
ワイキキだけに、日本からの旅行者もたくさんいて、中には浴衣を着ている人もいたけど、濡れてしまってかわいそうだった。
せっかくだから特等席で見ようと、モアナサーフライダーのロビーを抜けて、花火があがる真ん前で、雨の中をビーチに座って眺めた。
「さくら」や、ハワイアンの音楽に合わせて、二箇所から花火があがる。
花火で桜の花をかたどったものとか、ハイビスカスみたいなのとか、そういうこまかい芸は日本ならではじゃないかなと思う。
ワイキキの空一面に弾けて、しだれのように流れてゆく花火が、幾重にも重なって、そこに華やかな花があらたに弾ける。
観衆から何度もどよめきが起こる。
またたくまの15分だった。
次々に打ちあがる花火を見ながら、日本でみてきたたくさんの花火を思い出していた。
自分が今、ハワイにいて花火を見ていることが不思議に思えた。
終わってワイキキの通りに出ると、夜の9時だというのに人がわんさかいる。
「今日は雨だし、人が少ないほうだよ」
と街中に住み、街中で仕事をしている友人は言う。
特別な用事がなければ、ワイキキに来ることはない。
ここに比べたら、私が住んでいるところはゴーストタウンのようなものだけど、私は自分がどんどん、そのゴーストタウンが好きになっているのだと実感する。
ゴーストタウンに戻ったら、あの花火が夢の中の出来事だったような気がしてならなかった。
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