太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

ガソリンスタンド

2012-03-20 13:48:39 | 日記
この1ヶ月、ずっと借りている叔母の車に、そろそろ給油が必要になってきた。

近年、日本でもセルフのガソリンスタンドが増えてきたけれど、私は1度、うっかり間違えてセルフスタンドに入ってしまい、

やり方がわからず、最初から最後までお店の人にやってもらったという、全然セルフじゃなかった苦い経験がある。

お金を払う機械と、おつりをもらう機械が別だったりして、すごく面倒くさかった(自分でやったわけじゃないけど)

それ以来、努めてセルフには近寄らないようにしてきた。


しかしアメリカは、確かオレゴン州以外はセルフのスタンドばかり。


もちろん、ガソリンの入れ方を夫から教えてもらっていたけれど、一人で行くのは今日が初めて。

・カードを入れる

・暗証番号を打ち込む

・給油する

たったこれだけのステップだから、誰だってできる。


自信満々でカードを入れたが、『カードが認証されません』の表示。

あらゆる向きでカードをいれ続け、ようやく認証され、暗証番号を打ち込む。

日本でいうところのレギュラーガソリンのノズルを取って、いざ給油。

でも、いつまでたってもガソリンが出てこない。



どんなにハンドルを握っても、1滴だって出てきやしない。



隣りの機械で、ハワイアンの男性が給油しながら、女性二人と立ち話をしていた。

困ったときは、すぐに聞く。

考えてもわからないことは、いつまでも考えない。

これはハワイで身につけた、生活の知恵だ。




「あのぉ、どうやって給油するか教えてもらっていいですか?」

「現金?カード?」

「ガソリンスタンド専用のカードを入れて、給油できるはずなんだけどガソリンが出てこないんです」

「あと30秒で終わるから、ちょっと待ってて」


すると話をしていた女性のうち、一人が

「いっちょ私が教えてあげましょうかね」

と、大きな身体をゆさゆさ揺らしてやってきた。

「すみません」

「すみません、なんて言う必要ないわよ。困った時は助け合う、これ常識^^」


そして機械を見て、すぐに

「ははぁーん、これよ、これ。コレを下げないと出てこない仕組みになってンの」

と言って、給油ノズルが掛かっていた場所を指差した。

確かに、これは夫も説明してくれた記憶がある。しかし、見ると「やる」では大違い。

車の運転でも何でも、実際に自分の体で覚えないと身につかないものなんだ。






そこを下げると、カタカタとメーターの数字が動き始めた。

「ありがとう!!私、今日が初めての給油なんです」

「誰だって初めての時はわかんないもんよ。知らないことは恥ずかしいことじゃないよ」

女性はにっこにっこしながらそう言うと、最後まで給油してくれた。

もう一人の女性もやって来て、レシートを取って何ガロン入ったか説明してくれた。


日本でセルフのスタンドに慣れていたなら、こんなことにはならなかったのだろうが、

でもおかげで、また人の温かさに触れることができた。

幸せな気持ちになることばかりじゃないけれど、やっぱり人間ってかわいいし、好きだなあと思う。





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お宅拝見

2012-03-20 09:27:33 | 日記
週末、夫の友人が、美味しい朝食を作ってくれるという。

朝型の人が多いのは私のまわりだけだろうか。

叔父が朝5時半ごろ24時間営業のジムに行くと、けっこう混んでいると言っていたし、朝7時にオープンという店も珍しくないから、全体に朝型なのかも。


友人宅に8時集合。

朝食の用意をしてくれている間、夫はベビーシッター。私はお宅拝見。


ここは、私が住んでいる地域と違って、雨が少なくて乾燥している。

昨年、カハラという地域からここに移ってきたばかりで、カハラのお宅も素晴らしかったけど、ここも快適な家なのだ。


ファミリールーム。夫はいつでもどこでも子供に大変好かれるタチ。



ファミリールームからキッチンを見たところ



リビングルーム。窓の向こうはテラス



テラス。 プールをはさんで海が一望できる



ダイニングルーム


友人はシングルマザーで、母親と一緒に暮らしている。

母親はアーティスト、友人はフォトグラファーだからか、家の中に置いてあるオブジェも普通じゃない。


こんなのとか・・・


夜、暗い中で見たら怖いような、摩訶不思議なものがいっぱい置いてあるのだが、不思議とそれが似合ってしまう。


食べるのに夢中で、肝心の朝食の写真がない・・・・・

たくさんのクレープと、山盛りのフルーツ(苺、バナナ、ブラックベリー、ラズベリー、りんご、パパイヤ)、カテージチーズ、メイプルシロップ、ジャム、スクランブルエッグ、サラダ、りんごジュース、ルイボスティ。



彼女はナチュラル志向で、すべてオーガニック、ノン・カフェイン、ほぼベジタリアン。

以前、私もナチュラルを目指していた時期があったけれど、

食べるものにこだわると、自分を縛ってしまうことが多くなって、ナチュラルを目指しつつ、私はナチュラルでいられないという窮屈さに耐え切れず、やめてしまった。

「これが良い」と何かを決めると、同時に「これは悪い」というものも発生してしまい、

そのことがストレスになる。

食べたいものを、感謝して美味しくいただく、それが私には合っている思う。



だけど、こうして人が用意してくれたナチュラルはおおいに大歓迎なのだ。

来客用においてあるコーヒーを淹れてもらって、2枚のクレープをぺロリと食べてしまった。

海まで歩いて、のんびり過ごす。

ゆるゆるで、好きな休日の過ごし方だ。









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