太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

パンクなチーズケーキ屋

2013-11-02 19:23:29 | 食べ物とか
チャイナタウンに、知る人ぞ知るチーズケーキ専門店があった。

噂は聞いていたので、いつか行こうと思いつつ、

しかしなぜだかチャイナタウンは行きづらい。

何がどうというわけではないのに、なかなか足が向かない場所で、

チーズケーキが好きなのに、行った事はなかった。



最近、その店が移転したと聞いた。

チャイナタウンは治安が悪くて、店のガラスを割られたり、酔っ払いが多かったりで

移転を決意したのだという。



それで、どこに移転したかも知れず、とうとう行きそびれたかと思っていた矢先、

たまたま、本当にたまたま用事があって行った場所のすぐ近くに、その店があった。

これは何かのお導き(ではないと思うが)。

今が行く時だということに違いない。





OTTO CAKE



えーと・・・・・・・

なんというか、とてもカジュアル。

これがあの店だと知らなかったら、入ったかどうか。

で、店内はというと。





・・・・・・・・

外側の期待を裏切らないカジュアルさ。

大学の文化祭の模擬店みたい。

レジの後ろは、派手なカーテンが引かれていて、その奥にキッチンがある。


ショーケースに並ぶチーズケーキは、8種類ほどで、

どれもシンプルなものばかり。

コナコーヒーマカダミアチーズケーキというのに惹かれたけれど、最初はプレーンなのからと思って

「アメイジングプレーン(ものすごいシンプル)」という名前のケーキを選んだ。




これが、「ものすごいシンプル」 5ドル



一口食べたら・・・

ガイジンにも、こんな繊細な味が作れるんじゃん、という感動(どういう感動?)



チーズケーキで感動したのは、「マルタヤ」のチーズケーキ以来2回目だ。

かれこれ25年は昔になるが、静岡県の浜松市に「マルタヤ」という老舗のケーキ屋があり、

そこのチーズケーキを食べて、一瞬にして私はケーキの中でチーズケーキが1番好きになったのだった。

それまで私が知っているチーズケーキとは、甘くふっくらと焼いたケーキの上に、杏ジャムを薄く塗ったもの。

それはそれで美味しいのだけれど、この「白いチーズケーキ」は全然違うシロモノであった。





俳優のレイ・リオッタを若くしたような面差しのオーナーは、パンクのバンドで活躍するアーティストで、

昼間はチーズケーキを焼き、夜はパンクという生活らしい。



そういう人だから、職人気質なんだろうか。

店内でケーキを食べ終わって、お金を払おうとすると、

「お代、いただいてませんでしたっけ?すっかり忘れてました」


ま、そんなところもいいとこかもしんない。




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