太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

料理の神様

2013-11-14 13:52:28 | 食べ物とか
久々、料理の神様が降臨した。

そうだなぁ、プリンを作って以来だろうか・・(「正しいプリンへの道」の記事はコチラ

ま、日頃それほどチャレンジなものなんか作ってないから、というのもある。




始まりは、フライパンひとつでできるレシピ、とかいう本を買ったことだ。

ぱらぱらとめくってみると、どれも簡単そうで美味しそうだ。

その中に、 「シナモンロール」 があった。発酵もさせないでフライパンでシナモンロールができる!!

これはやってみない手はない。

今から焼けば、おやつに間に合うし、今日は日本語のクラスがあるから生徒に振舞ってもいい。



材料をざっと見たら、家にあるものでできそうだ。


まず、小麦粉を170グラム。


・・・・・・・・





ここで問題なのは、この本が日本で作られた、日本の本だということだ。




この家には、「秤」がない。多くのアメリカの家庭では、秤はあまり使わず、なんでも計量カップやスプーンで済ませる。

日本から持ってきた、電子式の秤は、使わないでいる間に壊れてしまって捨てた。

170グラムの小麦粉を、どうやって測ればいいのだ。



計量カップも微妙に日本のものと違う。日本の1カップは200ccで、アメリカのは確か220とかそこらへんだ。



ということは、「1/4CUP」と書かれたカップを、軽めで4つぶんぐらいで170グラムになるんじゃないか?

1/4CUPで小麦粉を軽く4杯とった。



次はバター20グラム。


冷蔵庫から出した、塊のバターをジッと見つめる。

このバターの包み紙には丁寧に、この線までは1/4CUPとか、ここまでは1/2CUPと書いてある。

新しいバターはその線に沿って切ればいいのだろうが、この使いかけの中途半端な塊の場合、どうすればいいのか。


手のひらに収まるぐらいのバターは、だいたい20グラムぐらいなんじゃないか?


と思ったけど、それではあんまり大雑把すぎるから、溶かしてみて、大匙1杯強あればいいだろうと踏んだ。
(これでもありえないぐらい大雑把には違いない)

溶かしてみて、大匙1強をとりわけた。


ボウルに卵と牛乳、溶かしたバターと、砂糖大匙1を入れる。


よくかき混ぜてから、小麦粉とベーキングパウダーをあわせる。


「粉っぽさがなくなったらひとまとめにする」




粉っぽさが全然なくならないんですが。

むしろべったべたしている。

写真を見ると、ひとまとめにした生地を麺棒で伸ばしているではないか。

仕方がないので、小麦粉を足す。

それでもベタベタしているので、さらに足す。



もうこの時点で、小麦粉を測った(一応私なりに)意味がまったくないが

私はとにかくこの生地をひとまとめにしないことにはシナモンロールにならないと信じているので、

ひとまとめになるぐらいまで小麦粉を足し、ようやく生地を取り出す。



麺棒で伸ばし、折る。を繰り返す。

ちょっとやわらかめだが、なんとか伸ばして折る。

台にくっつきそうになるので、再び粉を足しながら伸ばす。折る。



私のスゴイところは(すごく愚かなところ、とも言う)

きっちり調べて、きっちりやろうという気がまったくないところだ。

材料だけ見たら、あとは作りながら作り方を追う。最初に全部読むと、作るのがいやになりそうだからだ。

だから途中で、「え、ここで1晩寝かせるだとぉ??」ということも、ある。




この性格で、数々のスゴイものを作ってきた。

思いつきでクッキーにおからを大量に入れて、食べるほどに口の中が乾燥してゆく「恐怖の砂漠クッキー」だとか。

増殖し続ける「かきあげ」だとか。(どれも思い出すだに恐ろしい)




さて、なんとか形を作ってフライパンに並べてみた。





なんか、激しく写真と違う・・


フライパンに一杯にまあるく並ぶはずが、これじゃたこ焼きを並べたみたいだ。

きっとうちのフライパンが大きいんだ。きっとそうだ。そういうことにしよう。

それに、焼いているうちに膨らむのかも。そんな気がしてきた。ベーキングパウダー入ってるし。




本を見ると、弱火で20分焼いて、ひっくり返して5分と書いてある。


「弱火とは、ガスの火とフライパンの間が2センチ以上あることです」

といわれても、我が家はガスじゃないし。

とりあえずLOWでいくしかない。



ところが、である。




案の定というべきか、どういうわけかというべきか、

20分たっても、たこ焼きはたこ焼きのままで、

シナモンロールに変身する気配がまったくしない。

それでもひっくり返してみた。

ふっくらしているはずの生地は、固く引き締まって、鍛え上げた筋肉のようだ。

シナモンの香りが、筋肉たこ焼き をよけいに悲しく見せた。




私には、これを食べる 責任 権利がある。

おそるおそる食べてみた。

これは。



筋肉たこ焼きというよりは。



まんじゅうの皮をぐるぐる巻きにしたもの、に近い。



いや、まんじゅうの皮というよりは。



小麦粉を練って生焼けにしたもの(そのまんま)の、シナモン風味。




何が悪かったんだろう・・・・

性懲りもなく、こういう本を買ったことだろうか。

身の程知らずに、「楽勝じゃん!」と思ってしまうことだろうか。

詰めが甘すぎる、この性格だろうか。

きっと全部だ。




夫の父が帰ってきた。

フライパンをあけて「ほ・・・ゥ!」とだけ言って、そっと蓋を閉めた。

夫が帰ってきた。

「シナモンロールがフライパンでできるの?」



だからさ、できなかったんだよ。

いろんな理由があって。

夫は「食べていい?」とは聞かなかった。





こうなるはずの写真をお楽しみください。










どうか料理の神様、もう降りてこんでください。(反省する気配なし)







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今1番好きなランチ

2013-11-14 10:27:15 | 食べ物とか
休日のランチで、今1番好きなのはWHOLE FOODSのバフェだ。

朝、海にいって泳いだ後、カイルアの街に寄る。

WHOLE FOOSは、オーガニックなものを中心に、多種多様のものが手に入るスーパーマーケットで、

普通のスーパーマーケットよりは「お高め」の雰囲気の店だ。

いつだったか、値段を確かめずにモンチョンという魚を4切れ買ったら40ドルぐらいした(4000円)。

たまたま高い魚だったんだろうけど。

カハラにしかなかったWHOLE FOODSが、カイルアにできたのが昨年。

カハラの店は、カハラモールの中にあって、買ったものを食べる場所に余裕がなく、ごみごみしているのに比べて

カイルアは田舎で土地が広いせいか、たっぷりとイートインスペースがあって、

しかも雰囲気がのんびりしている。






これがバフェ。

オーガニックなサラダバーがたっぷり2列あり、メキシカンやギリシャ料理、豆腐や中華風のもの、

イタリアン、数種類のスープ、デザートとさまざまな種類のものが3列ある。

温かいものは温かく、さらに日によってメニューが変わるので、飽きることがない。



これらを紙のトレーや深めのボックスに好きなだけ入れ、

重さで料金を払うシステム。

野菜は新鮮だし、食べたいものを食べたいだけ取ればいいから無駄がない。

レストランで食べてチップを払うことを思えば、格段に安上がりでもある。





イートインスペースは、道路に面しているが、交通量がそれほどでもないので平和だ。




今日は本を持ち込んで、このソファを陣取ってゆっくり過ごす予定。



風が心地よく、昼寝したくなる。




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