太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

HoiHoi

2015-08-01 21:46:28 | 日記
HoiHoiは、日本のせせらぎホイホイのことである。

(注)せせらぎとは、ゴ○○○のことである。あまりに嫌いなために、
その名を口にするのもはばかられ、伊坂幸太郎氏の小説から引用して
ゴ○○○のことを せせらぎ と言い換えている)


夫の両親側のキッチンでは、生ゴミ入れに蓋をしない。

まるでせせらぎを餌付けしているようなもので、よって、せせらぎがいる。

実体はそれほど見かけないにしても(でも何度も遭遇している)、形跡はバッチリある。

夜、喉が乾いても、奴らがいるかと思うとキッチンに行く勇気はなく、

バスルームのぬるい水で我慢していた。

だから私たちの住まいには、なにはなくとも生ゴミ入れには蓋をし、

寝る前にはディスポーザーに蓋をし、猫の食器を洗って乾かし、

せせらぎが居づらい環境を保つ努力をしてきた。

その努力の賜物か、住み始めてから10ヶ月、奴らの形跡すら見たことはない。

せせらぎ天国のハワイで、これは快挙といってよい。


ところが、数日前、食器の入っている棚を開けたら、ボウルの中にせせらぎがいた。

黒々としたのではなく、小さくて色も薄いほそいタイプだが、せせらぎはせせらぎだ。

体長2センチ以内なら私が一人で決着をつけられる大きさなのだが、夫がいたので

退治してもらった。(せせらぎが怖くない人は、奴らが洗剤で死ぬことを知らない。

洗剤をかけようとする私に、そんなのじゃ全然ダメだよ、と鼻で笑った夫はある意味シロウトである)

そして夫が、HoiHoiをシンク下など何箇所かに置いた。



ある夜、階下で物音がする。

ペコタン、ペコタン、ペコペコ…

猫が遊んでるんだろうと初めは無視していたのだか、不規則に物音は続く。

不思議に思って様子を見に降りていった。

電気をつけると、ガールはカウチの上にいてこちらを見ているが、

ボーイの姿が見えない。

名前を呼ぶと、カウチの下から、


ペコタン、ペコタン、ペコタン


前足にHoiHoiをくっつけたまま、困ったような顔をして出てきた。

その惨めな姿がおかしくて、夫と大笑い。

せせらぎじゃなくて猫がかかってどうするよ……

あの接着剤は強力で、はがすのが大変だった。

こちらをチラチラ見ながら前足を舐めている。

おいおい、あんたが勝手に触ってそうなったんだからね。



これで猫も懲りて、HoiHoiには触らなくなるだろう(と思いたい)


ホイホイにかかったひと。今からおでかけだそうです



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