太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

花火

2015-08-16 21:50:10 | 日記
戦後70年を記念して、ホノルルの姉妹都市である長岡の花火が、

パールハーバーで上がった。

長岡の花火は、何年か前にワイキキで見たことがある。

やっぱり日本の花火は一味違う。

パールハーバーは混むことがわかっているので、数キロ離れた場所から見ることにした。

仕事のあと、友人らと食べ物を買い込み、眺めのいい場所を探した。

ちょうどいい場所に、広い公園があった。

人もまばらで、さっそく芝生にシートを広げて、夜ピクニック。

人数分の座椅子を並べたら、開始の8時まで夜空を見上げながら待つ。


大輪の花火が、次々と上がる。

20分間、途切れることなく、夜空を彩っては消えてゆく。

花火には、数えきれぬほどの思い出がついてくる。

地元の花火大会の帰り、下駄の鼻緒が食い込んで歩けなくなった私を

父が背に負って家まで歩いた。

10年後には、その同じ花火大会に誰と行くかがいつも話題になった。

友人宅の庭先から、至近距離で上がる花火を眺めた。

友人のお母さんがむいてくれた梨のみずみずしさと、私が好きだからといって

毎年たくさん作ってくれたアサリの酒蒸しの味が、今も舌に蘇る。

花火の盛り合わせを買ってきて、夕食のあと家の前で火をつける。

シューッと音を立てて火花が飛ぶ。線香花火の最後の丸い玉に見とれる。

火薬のかすかな匂いと、蚊取り線香の匂いが混ざって、私の夏の匂いになる。



いつだったか、空から花火を見たことがある。

ハワイ島からオアフに戻ってくる飛行機の窓から、花火は線香花火のように見えた。

音もなく色とりどりの花が咲く様は、とても幻想的だ。


花火は英語ではfire work。

空に咲く花に例えた日本人の感覚が、私はとても好きだ。



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