人は、思い出す必要がある前世は思い出すようにできているらしい。
私は何回生きてきたのかわからないが、
折に触れ、いくつかの前世を思い出した。
その中で、もっとも心に残った人生が二つある。
今の夫と結婚したあと、私は3回妊娠したものの誰も生まれてこなかったのだけれど、
これは1番最初に流産をしたあとのことである。
私たちは子供が女の子だと信じていて、名前までつけていた。
夢の中で、4歳ぐらいの女の子が目の前にいる。
私には、その子が流産した子供だということがわかっている。
「今までどこにいたの。あなたはもうどこかに行ってしまったかと思ったよ」
私がそう言葉をかけると、その子は言った。
「女の人が私と一緒にいてくれたの」
「そうだったんだ。あなた名前は?」
名前を決めてあったのに、なぜか私はその子の名前を聞いた。
「マーサ」
その瞬間、夢の中の私にはすべてが一瞬でわかった。
その昔、私はどこかの国の、ある部族の酋長の妻だった人生があった。
私たち夫婦は子供に恵まれず、しかし跡継ぎが必要だったから、
私は私が1番目をかけている下女に、夫の子供を生ませた。
生まれたのは女の子で、私はその子供を自分の子供として育てた。
その子供が「マーサ」だった。
マーサが、今度は本当の私の子供としてやってきたのだった。
私はその人生において、「人からエライ人だと思われたい」一心で、自分を偽っていた。
私が望むことよりも、私に望まれることのほうを大事にしたし、
私がこうしたいと思うことよりも、こうすべきであることのほうを優先していた。
だから、今世では、それと同じことをしないように、
マーサは私のところにやってきて、そのことを思い出させて、
それで役目を終えて去ったのかもしれなかった。
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私は何回生きてきたのかわからないが、
折に触れ、いくつかの前世を思い出した。
その中で、もっとも心に残った人生が二つある。
今の夫と結婚したあと、私は3回妊娠したものの誰も生まれてこなかったのだけれど、
これは1番最初に流産をしたあとのことである。
私たちは子供が女の子だと信じていて、名前までつけていた。
夢の中で、4歳ぐらいの女の子が目の前にいる。
私には、その子が流産した子供だということがわかっている。
「今までどこにいたの。あなたはもうどこかに行ってしまったかと思ったよ」
私がそう言葉をかけると、その子は言った。
「女の人が私と一緒にいてくれたの」
「そうだったんだ。あなた名前は?」
名前を決めてあったのに、なぜか私はその子の名前を聞いた。
「マーサ」
その瞬間、夢の中の私にはすべてが一瞬でわかった。
その昔、私はどこかの国の、ある部族の酋長の妻だった人生があった。
私たち夫婦は子供に恵まれず、しかし跡継ぎが必要だったから、
私は私が1番目をかけている下女に、夫の子供を生ませた。
生まれたのは女の子で、私はその子供を自分の子供として育てた。
その子供が「マーサ」だった。
マーサが、今度は本当の私の子供としてやってきたのだった。
私はその人生において、「人からエライ人だと思われたい」一心で、自分を偽っていた。
私が望むことよりも、私に望まれることのほうを大事にしたし、
私がこうしたいと思うことよりも、こうすべきであることのほうを優先していた。
だから、今世では、それと同じことをしないように、
マーサは私のところにやってきて、そのことを思い出させて、
それで役目を終えて去ったのかもしれなかった。
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