手相 ～知能線

以前、手相に運命線がない、という話を書いたが、

どうも知能線も怪しい。

知能線があることはあるのだが、なんか様子が変だ。

手相の本に書いてある、１０種類ぐらいの知能線の、

そのどれにもあてはまらないのだ。

感情線とも生命線とも交わっておらず、

てのひらの真ん中で、頼りなげに浮いている。

スーっと長くすんなり伸びていると、いかにも頭がよさそうで

いろんなことができそうなんだけれど、

短いと、なんだか「ばかでーす♪」と言っているようで、気が悪い。

計算は苦手だし、人の顔も覚えられないし、当たらずとも遠からずなのは承知でも、

手相ごときにそんなことをいちいち言われたくはない。



しょせん手相なんか、ただのてのひらの皺じゃないか。



と嘯きつつ、手相の本があると見ずにはいられないのである。





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