太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

NO

2015-09-16 14:35:26 | 日記
日本で働いていたときの同僚の話。

タケノコをたくさんもらったので、近所の家におすそ分けに行った。

ところが、その家の奥さんに、タケノコはうちにもあるのでいらない、

と断られたそうである。同僚は、そのことを別段どうとも思っておらず、

私は、断った奥さんにも、何とも思わない同僚にも深い感慨を覚えた。


私はとにかく断れない。

よかろうと思って私にくれるものを断ったら、相手がどう思うかと想像すると

いらなくてもその場はもらってしまうのである。

それは、私が誰かに断られたら、私はいたく傷つくということでもある。

たぶん、何とも思わない同僚は、いらないものを断れる人なのだろう。


そうやって、貰ってしまったものはたくさんある。

シュートメから貰ったお下がりの、たぶん着ない服、たぶん持たないバッグ、

靴、電気釜、ジューサー。

新居に私達専用のキッチンができた時に、

これでやっと飯盒に近い電気釜じゃなく、日本製の炊飯器でご飯が炊ける!

と私は喜んだ。

夫の両親は20年以上も、15分ぐらいで炊けてしまうペコペコの電気釜を使っており、

日本製の炊飯器を使いたいと言えず、渋々3年それを使っていた。

ところが、新居ができた時にシュートメが、

「頂き物で、ずっとしまってあったんだけど、これをあげるわ」

と言って、両親が使っているのと同じような電気釜をくれた。

やっと電気釜とオサラバできると思ったのに、それでも私は断れなかった。

別棟だし、それを使わなくても構わないのだけれど、

もし何かの時にシュートメが、それを使っていないことを知ったら、と思うと

新しい炊飯器を買うのをためらわれた。

そんな折、友人が、新しい炊飯器を買ったので、古いものをくれると言う。

私はいそいそとそれを頂いてきた。

シュートメかくれた電気釜を使おうと思ったら、友人かくれたのでそれを使っている、

という言い訳が私を納得させて、電気釜は寄付した。


めんどくさいと自分でも思う。

先日のワークショップでは、ドロシーがしっかりした厚紙をたくさんくれた。

元は箱だったものを分解したもので、手では折り曲がらないほど固い。

「きっと何かに使えると思うの。私には思い浮かばないんだけど、あなたなら」

私にも思い浮かばないわ、と言え、と私の心は叫ぶ。しかし私の口から出たのは

「ステキねー、貰っていいの?」

だった。

全くあきれたものだ。

クロゼットにある重い厚紙の束を眺めて、何かに使えるだろうかと考えてみるが、

いまだに思いつかない。




私は人を嫌な気持ちにさせたくないのではなくて、

人を嫌な気持ちにさせる人だと思われたくないのだというのもわかっていて、

それが余計に私をがっかりさせる。


いつだったか姉に、

「お父さんみたいに、人が自分をどう思うか気にならない人が羨ましい」

と言ったら姉は

「私はそうなりたくない」

ときっぱりと言った。

人が自分をどう思うか気にならない人、だと思われるのが耐えられないという。

でも、それすら気にならないとすれば、

いや、そういう発想すらなかったなら、どうってことはないのだろう。

しちめんどくさいことを考えずに、すっきりと断れる人に憧れながら、

断れない自分のことを、どこかではほーーんの少し好きでもある。

あはは 治らんな、こりゃ。




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スキンタグとモラスカム

2015-09-16 09:52:54 | スキンタグの話
胸から首にかけて発生したモラスカムが、

再び現れた。

赤くはないので、気にしないでいられないこともないのだが、

顔にも出て来たので、仕方がなく皮膚科に行った。

例の、爽やかなDr.ケビン。

この際、スキンタグも全部なんとかしてもらうつもり。

仕事の日にしか予約がとれなかった。今は人手が足りなくて、

その日に休むわけにはいかなかったので、遅れて行くことにした。

予約が9時20分、診察は5分ぐらいで、職場までは10分以内。

余裕で10時には行けるはずだ。


9時10分に着き、呼ばれたのが9時30分。

個室で待つこと20分。

10時には到底間に合わないので、職場に電話を入れた。

結局、Dr.ケビンが来たのは10時。しかも、悪びれもなく。

全てのモラスカムにサインペンで色を付けていき、その場所にナースが

薬を塗る。

スキンタグは今回は凍らせずに、モラスカムと同じ薬を塗った。

「スキンタグもモラスカムも似たようなもんだからね」

そうなの?


職場に駆けつけ、1時間後に、自宅から持ってきたベビーシャンプーで薬を洗い、

濡らしたタオルで拭き取った。

その夜から、見事に水ぶくれ。

顔だけは、水ぶくれは嫌なので早めに拭き取ったけれど、それでも赤いニキビ状態。



ものもらいでメイクができないばかりか、日焼け止めすら、モラスカムを除けて塗る始末。

これじゃあ乙女心は傷つくわなァ。




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