太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

罰金

2015-09-06 17:03:34 | 日記
爽やかな朝、上機嫌で家を出て、

広い道に出た途端、いつのまにか背後にいたポリスカーが


ファーン


と音を鳴らした。アメリカのポリスカーが車を止める時に出す音だ。

まさか私だとは思わずにいると、また鳴らす。

路肩に車を寄せると、恰幅のいい警察官が出てきた。

「なんで止められたかわかるかい?」

「さあ?」

「小学校がある交差点で、ちゃんと止まらなかったでしょ」

広い道に出る前にある、大きな交差点は4方向一旦停止で、

ここには時々ポリスがいるのは知っていた。

私は止まったつもりだ。

「あれは止まった、とは言えないね。タイヤがまだまわっていたから」

そう言われれば、そうかもしれない。

交差点に隠れていたポリスに気づかなかったのだから、やはりちゃんと見ていなかったのだろう。


免許証を見て、任意保険を確認し、私の免許を持って車に戻る。

5分後、紙切れを持って戻ってきた。

「ここに必要なことを書いてね。じゃ、ここにサインして」



ハワイで初めての罰金だ。

「それじゃあ気をつけてねー」

警察官の笑顔すら腹立たしい。

私に非があるのは認めるけど、このいまいましさはどうだ。

金額を見ると、97ドル。1万2千円ぐらいか・・・

ますます腹立たしい。

爽やかな朝が一転、憂鬱な朝になった。



日本人の同僚が、ワイキキの真ん中で信号待ちのときに携帯電話を使ったとして捕まって、

300ドルぐらいの罰金を科せられた。

同僚はそんなに払えないし、納得できないとして支払いを断り、裁判にかけることにした。

裁判所に行き、相手側の警察が来るのを待ったが、相手は現れず、無罪放免になった。


アメリカでは、そうやって罰金を払いたくない理由があれば裁判にかけることができる。

裁判に勝つかどうかもわからないし、私はとてもそんなめんどくさいことはしたくない。

同僚いわく、罰金を払った上に、そのために保険料が上がったらと思うと面倒でも訴えてよかった、

という。

この辺が、家計を握っていない者の呑気さだろう。



帰宅して夫に、一旦停止で捕まった話をした。

「あそこはやってるんだよ、僕も同じとこで捕まったよ。ま、しょうがないよ。

20ドルぐらいだろ?」

「違うよ、97ドル」

「エー!!!僕のときは20ドルだったよ?」

「いつよ」

「高校の時」

それ、25年以上前の話じゃないか・・・・



最初で最後の罰金でありますように。





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