太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

棚ぼた休み

2019-06-03 17:02:15 | 日記
ひょんなことで、突然今週の火曜日が休みになった。
私の休日は日曜と月曜だが
隔週月曜日は職場で絵を売るので、実質は隔週週休二日ということになる。
日曜日は、夫と過ごすために1日あけておく。
残り2日の月曜のうち、1日はジュディスに会う。
あとの1日は、ワイキキのギャラリーをまわって絵を補充する。
日頃から、もう1日平日の休みが欲しいと思っていた。
友達に会ったり、絵を描いたり、何にも予定のないフリーの1日。

だから棚ぼたの火曜日休みに、私はいろめきたった。
やりたいことは、いろいろある。

・しばらく会っていない友達の家に行く。
・火曜日にあるので行けないでいる、絵の仲間のスタジオに参加する。
・レイナのフェイシャルを受ける。
・ダイニングの椅子のクッションカバーを新しくする。
・絵を描く。
・なにもしないでボーっとする。
・料理なんか、する。
・お菓子なんか、作る。

 


毎日が休みだったらいいのに、と、しょっちゅう思う。
仕事に行かなくてもいい、絵も描かなくていい。
趣味のはずの絵も、プロになったら、売れる作品を創らねばならず
人の評価も気になるようになって、まるで義務のように感じることがある。
したいときに料理をし、適当に掃除をし、
昼寝をし、友達に会い、行きたい時に旅行をし・・・
私はそういう生活を何十年も思い浮かべてきた。
今もそれは同じだけれど、そのあとで
私は果たして本当にそういう生活をしたいんだろうか、と思う。
子育てをしなかった私は、社会人になってから今日まで、
ほぼ途切れることなく働き続けてきた。
だから経験がない生活に、多大な憧れをもっているだけなんじゃないか。
休みの前の夜の開放感は、何年たってもいいものだし
今の仕事は行くのが面倒だとは思っても、行くのが嫌だと思うことはない。

それに、いつまでもこの生活が続くわけではないと、
最近気づいてしまったのだ。
今の仕事を、あと5年以上、続けていられるかわからない年齢に
自分がなっているということに。
働けなくなったら、嫌でも毎日自由じゃないか。
そしてそうなったら、休みを指折り数えて待った日々を、
懐かしく思うに決まっている。

昔、出産のために仕事を辞めて、そのまま専業主婦になった友達が言ったことを思い出す。
「毎月、自分の口座にお金が振り込まれる生活って、すごい貴重だよ」
失ってみてはじめてありがたさがわかる、
そんなことをバカみたいに繰り返して生きているけれど、
失う前に想像できる賢さも、少しは身についていると思いたい。


火曜日は明日だ。
絵の仲間に連絡したら、その火曜日はスタジオがないのだという。
レイナに予定を聞いてみると、その日はスパで仕事が入っているらしい。
友達に会いに行くと、片道1時間で半日がかり。
さて、明日私はどんなふうに過ごすのだろう。

 



 

やつらの季節

2019-06-03 07:30:27 | 日記
夫の両親がバカンスに出かけている1ヶ月の間、
我が家と両親側の間にあるドアは、猫たちが自由に行き来できるよう
開放しておく。
両親がいるときも、猫が行き来するのはかまわないのだが
キッチンに出してあるパンとバターを戸棚に隠してからでないと、
ドアを開けられない。

朝、両親側の家の窓を開けに行く。
まず、リビングの入り口に立ち、そこから見える床全体を注意深く見る。
リビングを通りながら、キッチンの床も、見る。
ダイニングルームの入り口で、また床を見る。
2日に1度の頻度で、どこかの床に、ひっくり返ったせせらぎを見つける。
 (注)せせらぎ、とはGのつく名前の、あの虫のこと
それらは、夜の間に猫たちが追い掛け回した結果で、
おとといなどは、我が家のダイニングテーブルの椅子の背に
大きなやつがご臨終していた。

我が家には、殆どせせらぎは住んでいない、と思っている。
生ゴミを、蓋のないゴミ箱に入れっぱなしの両親側の家にこそ、
彼らは住んでいる。
留守で、生ゴミはないはずだけれど、それでもアッチには、いる。
玄関の前の、アガパンサスの花の根っこに、
せせらぎの巣があって、それを発見した夫はそのまま埋め戻した。
なんでそこで退治しなかったのかと、私は憤懣やるかたないのであるが
夫にとっては、せせらぎもミミズもコオロギもみんな同じであり
生き物をなるべく殺したくない夫を、あまり責めることもできない。
年中あたたかいハワイでも、
なぜか夏場のほうが、よくやつらを見るような気がする。

アガパンサス
こんなきれいな花の下に、やつらの巣がある・・・・・


ハンター1
ハンター2

我が家には、庭に出るはき出しの窓がないので、
猫たちは窓辺から庭を眺めるのだけれど
両親側のダイニングの窓からなら
より地面に近い場所から外を眺められる。



いろんな鳥がやってきて、さえずるのを眺める猫。