太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

今、日本じゃたすきがけバッグ?

2019-06-22 08:28:39 | 日記
職場にみえる日本からの旅行者のファッションを見るのが楽しい。
日本にいなくとも、日本で何が流行しているのかわかる。

数年前には、男女ともにカンカン帽みたいなのを被っていた。
目の真下をピンクに塗った女の子達がたくさんいて、
日焼けしたのかと思ったこともあった。(そういうメイクらしい)
Tシャツの上に、細い肩紐のサンドレス的なものを着ている人がたくさんいたこともある。
同じカフェのトートバッグを持っている人を、1日に何人も見た。
そして最近は、たすきがけバッグをやたらと見る。
これは男性に限っていて、ショルダーバッグよりもかなり短いので
物を入れる部分が心臓の上あたりか、あるいは背中の肩甲骨あたりにくる。
ちょうど、たすきを掛けているような具合だ。
これが、二人に一人ぐらいの確率で持っている。

職場には、いろんな国の人達が来るけれど、
こういう現象は日本だけだ。
しいていえば、韓国の新婚さんたちが、みんな夫婦でおそろいのハワイアンプリントの服を着ているぐらいか。

日本はずっと、こうやって「はやり」を作って、国民は正しく一斉にそれにならってきた。
ミュールが流行ったときは、駅の階段など、そこらじゅうからカンカンと
高い音が響いていた。
トレーナーを腰や首に巻いた人がいっぱいいた。
あの子もこの子も聖子ちゃんカットだったり、
(実際、聖子ちゃんカットは2割増し可愛く見えた、気がする)
男子はテクノカットだらけだったり、
ハマトラファッションじゃないとイケてないような時代もあった。
(テクノカットもハマトラも、若い人は知らないね)
ソバージュに太い眉の女があふれかえっていたり、
フットボール選手のように肩パッドを入れた服しか売ってなかったり、
真っ赤な口紅が流行ったかと思うと、
肌の色に限りなく近いベージュになったり、
小麦色の肌にパールピンクの口紅がいいと言っていたこともあったのに、
今は白い肌こそがよいらしい。
バブルの頃は、男はブランドのセカンドバッグを持っていたものだ。

日本に住んでいるときには普通だったことが、今は違った風景として見える。
まわりと同じがいいのは、文化のひとつなのかもしれない。


夫がユニフォームのポロシャツの襟を立てて
「ニホンジン!」
と言うので、けしからん!と私は怒る。
確かにポロシャツの襟を立てるのが流行った時代はあったが、今は誰もやらん。
今、ポロの襟を立てているのは中国人である。