太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

私の密かな期待

2019-06-10 17:42:08 | 日記
オアフ島の、一般的なスーパーマーケットといえば、
SAFEWAYか、FOODLANDか、TIMESだ。
SAFEWAYは全米にあるが、FOODLANDとTIMESは地元のスーパーである。
地元のスーパーは、地元民の食生活に密着した品揃えだ。
そしてFOODLANDよりもTIMESのほうが、よりアジア系の食材が多い。
納豆も(冷凍だが)、味噌も、油揚げも里芋も、焼きそばだってある。
我が家に1番近いスーパーがTIMESなのは、私にとって幸運なことだ。
SAFEWAYは、いかにもアメリカのスーパーで、
スノッブな人々が好んで行く(白人が好きな店、と言われている)。
シュートメなどもその一人で、挽肉だけ買い忘れたといって
車で3分のTIMESを通り越して、10分かかるSAFEWAYまでいくのだ。

そのTIMESを、ドンキホーテが買収したと聞いたのは1年ほど前だ。
ハワイのドンキホーテは、日本食のスーパーマーケットである。
ホノルルにあるので、欲しいものがあれば休日に、片道45分かけて
行かねばならない。
TIMESがドンキホーテになったら、家から3分のところで
おいしい大福や、日本のお菓子や、日本式の豚の薄切り肉なんかが買える。
買収のニュースを聞いてから、その日がくるのを今か今かと待っていたが
TIMESはいっこうにTIMESのままで
いつまで待っても、ドンキホーテぽくはならないのだった。

時々、進物用の日本の缶入りお菓子が並ぶぐらいで、
アジアコーナーに、ポッキーに見せかけた韓国製のエセポッキーとか、
フィリピンぽいお菓子が並んでいる。
TIMESよ、どこへゆく・・・・
確かに、こんなところにドンキホーテができたところで、
喜ぶのは私ぐらいのものかもしれないけど。

ところが昨日、
食品庫にフーセンガムを発見した。

フーセンガム

夫が子供の頃によく食べていたお菓子のひとつで、
大人になって、アメリカ本土に住んでいたとき、
シュートメが荷物にフーセンガムを入れて送ってくれたという。
もちろん日本のフーセンガム。
包み紙の裏に印刷された絵を水で濡らして、肌に貼るとタトゥみたいにみえる。
ドンキホーテに行くと、時々夫は懐かしくてこれを買うのだ。
そのフーセンが、なぜ食品庫にあるのか。

「それがさ、TIMESに売ってたんだよーー!」

なんと、フーセンの隣に、ハーベストクッキーもあったという。
TIMESがドンキホーテに買収されたことも忘れていた頃になって・・
これを機に、TIMESは着々とドンキホーテになってゆくであろう。
という私の密かな期待は、再び大きく膨らむのである。