太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

記念日

2019-06-24 09:10:08 | 食べ物とか
ふたりの記念日はいくつかあるが、
結婚記念日よりもなによりも、初めて会った日を大切にしている。
今のすべてが、ここから始まった。
その日は私達にとって、ずっとずっと1番大事な思い出の日だ。
結婚した日のことは、気分がハイになっていたのか
記憶がところどころ欠けている。
でも、初めて会った日のことは全部覚えている。

13年前のその日は新月だった。
夫を紹介してくれた、私の美容師さん家族と一緒に御殿場高原ビールに行った。
夫が住むアパートのドアを、夫があけたとき、
私の体中で銅鑼(ドラ)がガンガン鳴り響いた。


記念日のディナーに、Chart houseに行った。
この店はヨットハーバーに面していて、古くからそこにある。
料理は美味しいし、雰囲気も懐かしくて大切な日に行く。
外に面したテーブル

生牡蠣とグラタン風の牡蠣

サンフランシスコで行った、オイスターレストランの牡蠣を思い出す。
つるりと喉越しがよくて、やっぱり牡蠣は生が好きだ。

スティームドクラム
日本でいう、アサリの酒蒸し。
この店に来たら、必ず頼む一品。
酒蒸しというよりも、スープで、もう止まらない美味しさ。

オニオングラタンスープと、シーザーサラダ

もうこの辺で、胃が一杯になりつつある。

ステーキと、ポークリブ

アメリカに住むようになってから、霜降り肉よりも赤身が好きになった。
しょうゆの味がするステーキは、日本人の舌によく合う。
ステーキは半分以上残して、お持ち帰り。
なぜなら、このあとにデザートがあるのだ。

ラバフロウチョコレートケーキと、クレームブリュレ

ラバフロウとは、溶岩のこと。
ケーキを割ると、あっつあつのチョコレートが溶岩のように流れ出す。
これも、この店に来たら必ず頼むもの。
ただ、時間がかかるので1番最初にオーダーしないといけない。

目の前のヨットハーバーに、夕焼けがせまる7時ごろ。
夫の叔父叔母は、ともに海洋学者で、
つい10年前までボートに住み、世界中の海を航海していた。
夫が高校生の頃は、このハーバーにヨットを停泊しており、
週末の朝、友達とサーフボードを抱えてヨットに泊まりこみ、
朝から晩までサーフィンをしていたのだという。
私も彼らのボートに乗せてもらったことがある。
ベッドルームが二つあって、キッチンもシャワーもあって、
とても快適な船だった。
店を後にするころは、夜っぽくなっていた。


この13年間、同じ思い出話を、
壊れたレコードのように何度も繰り返しながら過ごしてきた。
きっとこれからも、そうして生きてゆくのだろう。
そのことの幸せをかみしめる記念日でもある。