太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

ヒラメキはいつも突然やってくる

2019-07-02 19:42:28 | 日記
昨日は職場で私の絵を売る日で、いつものようにセッティングをして
絵を売っていた。
突然、ヒラメイタ。

「そうだ、辞めよ」

もう1日、休みがあったらいいのにとはずっと思っていた。
週5日働いているところを、4日にしてもらおうかと思ったこともあったが
隔週月曜にやっているコレをやめたら、そのぶん休みになる、とは
思いもしなかった。
買ってくれる人の顔を見られることは、格別な思いがある。
けれど、月曜に絵を売ると、その日は働くのと同じだから
その週は6日続けて働くことになり、気持ちの上でアップアップになっていた。
「そうだ、辞めよ」
そうヒラメイタら、すぐに夫に電話をして伝えて、
そのあと友人にLINEした。
そうすると、なんだかすごく良いことのように思えてくる。


思えば私の人生、いっつもそうだった。

ずるずる悩んで決めたことなど、何もない。
ほんとに、ない。

大きな転機は、いつだって天からひらめきが降りてきた。
としか思えないような展開で、突然決めて、そうしてきた。

最初は、美大を受けると決めた時。
まったく違う進路だったところを、なぜか突然美大に変えた高3の夏(職員会議になった)
次は離婚するとき。
幸せじゃなかったが、離婚しようとは考えたこともなかった。
ソレがある日突然、「そうだ、離婚しよ」とヒラメイタ。

夫と再婚するとき。
ガイジンと結婚するなど、想像もしなかったけれど(なにしろ英語ダメだし)
交際相手に振られたあと、ふと降りてきた。
「ガイジンにしよ」

ハワイで最初に就職したとき。
その4年後、転職したとき。
本屋で働くつもりもなかったし、その本屋を辞めるつもりもなかった。
でも、舞台がまわるように物事が動いていって
あれよあれよというまに私は決断し、それにしたがってきた。

3年前、転職してこの職場に来て、マイクに出会った。
マイクが強烈に私の背中を押し、なにをどうしたらいいのかを
全部教えてくれて、絵を売るようになった。
最初の2年はマイクが私の絵を売ってくれていて、
マイクがリタイアしたあとは、自分で売るようになった。
あれから1年。

先日、私にオリジナルの作品をオーダーしたいという人たちに会った。
創る作品は2つ。
彼らの予算は、私には破格の高値だ。
誰かに請われて作品を創るのも、こんな高値で売るのも初めてで
怖気づく私がいる。
けれども、その一方で、
腰掛気分でやっていたアートに、少しずつエネルギーをシフトしていく
その転機にあるのだとも思う。

昨日、そうだ、辞めよ、と決めて
今朝、マネージャーに伝えた。
まったく悩まず、ヒラメイテ決めてきたことは
みんなうまくいっている。
だからきっと、これもそうなるだろう。



ていうか、もうそうしてしまったのだから、
そう信じるしかない。
こんなところが、思慮が浅く、あとさきを考えず、
見切り発車で乗り切ってきた私の、私たる所以なのである。