ふたりで同じ夢をみたとしか思えない。
寝ている時の夢だ。
今日、用事があってホノルルに出かけた。
日本食のスーパーに寄るために、その隣の韓国スーパーの前を通った時だ。
「この建物、どこから見えたんだっけ？」
と私が言い、
「うーん、あれはどこだったかな」
と夫が首をかしげた。
私達は、つい最近、どこかから韓国スーパーの建物の看板を
高い場所から見下ろし、
ああここからあの建物が見える、と話したのだ。
そんなに前のことではない。
いくら月日のたつのが早いといっても、半月以上前ということはない。
先週の休みはどこに行ったか、
その前はなにをしたか、ふたりで記憶を辿っても覚えがない。
どうでもいいことなのに私達は、だんだん気になりだしてきた。
地図を取り出して、その建物の周辺をじっくり眺めてみた。
建物を海側から見たので、そのあたりを丹念に見た。
２階建ての建物を上から見たから、
自走式の駐車場の上の階とか、どこかのビルの３階以上からだと思う。
でもここ半月どころか、１年以上もそのあたりには行っていないはずだ。
狐につままれたようなとは、このことだ。
二人で同じ夢をみたのか、
二人で別の次元ワールドにスリップしたのか、真相は霧の中。
