太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

ラベンダー

2019-07-09 19:35:40 | 日記
ラベンダーのオイルが入った小さなビンを、シュートメがくれた。
知人の旅行土産のひとつで、車の中に置くものだという。

シュートメの中では、私といえばラベンダー、ということになっている。
確かにラベンダーは好きだ。
色も好きだし、香りも好きだが、
ものすごーーーーく好き、というほどでもない。
発端は、たぶんマウイ島に行った時だと思う。
10年ほど前に、両親、義兄家族、叔父叔母たちでマウイ島に行った。
ハレアカラの中腹にあるラベンダーファームに寄ったとき、
ラベンダーのエッセンシャルオイルや、お茶、蜂蜜などを買った私を見て、
「あら、ラベンダーが好きだったのね!」
とシュートメが言い、それからである。
フランスに行けばラベンダーのサシェを買ってきてくれたり、
雑貨屋で見つけたといって、ラベンダーの花の造花で作ったリースをくれたこともあった。

ラベンダーファームでいろいろ買ったのは、
そこでしか買えないものだったし、
昔、北海道のラベンダーファームに行ったのを思い出して、懐かしかったからなんだけど。

さて、ラベンダーのビン。

ビンの中のオイルが、木製の蓋を通して香る、というもの。
車の中は、車の匂いがするほうが好きなので香りのものは置きたくない。
で、パジャマなどを入れておく引き出しに入れた。
最初の数日は、服にほんのり香りがした。
「これは悪くないかも」
と思っていた矢先、昨夜のことだ。
強烈な、鼻をつく匂いで眠れない。
ラベンダーのはずだが、強すぎて、まるで鼻先に樟脳があるようだ。
樟脳、知ってる?
洋服に虫がつかないように引き出しに入れておく、あれ。
そのうち匂いに慣れるだろうと我慢していたが、
樟脳のようなキツイ匂いが神経を逆撫でして、目が冴えるばかり。
とうとう耐え切れず、ガバッと起き出し、着ていたものをみんな
バスルームのハンパーに投げ込み、別の引き出しに入っていた服を着た。

オイルのビンの中身が、まだ数日しかたってないのに
半分以下になっていた。
蓋をとおして香るどころか、蓋の隙間から漏れていたのだ。
私はそのビンをビニールの袋に入れ(写真のように)
さてそれをどうするか決めかねたまま、放置してある。

ビンの中のオイルは、
純粋なラベンダーのエッセンシャルオイルではなかったのだと思う。
あの鼻を刺す強烈な匂いが、今も顔のまわりに匂っている気がする。
しばらくラベンダーはいらない。
が、今さら、
実はものすごく好きというわけでもなくて、などと言えるはずもなく、
シュートメの好意をありがたく受け取っていく所存である。