太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

せせらぎの夏

2019-07-19 18:56:29 | 日記
常夏だと思われているハワイでも、夏はある。
そして、その夏になるとやはり せせらぎ を見る機会が増える。

 注)せせらぎとは、Gのつくカサコソした虫。名前も言いたくないので。伊坂幸太郎氏の小説より引用

夫の両親側の家では、生ゴミを入れるゴミ箱に蓋をしないので(アメリカじゃほとんどの家がそう)
せせらぎを餌付けしているようなもの。
しかし、せせらぎに異常反応するのは私だけで、
他の家族は、せせらぎもほかの虫も同じ虫だと思っている節がある。
なぜか知らないが、嫌いな人に限って、誰より先に見つけてしまうようにできているのも気に食わない。
そんなわけで、
私はかたくなに我が家のキッチンのゴミ箱にはきっちりと蓋ができるものにして、
夫が時々蓋に隙間があいたままにしていることがあるので、
寝る前には蓋のチェックをしている。
それでも、やつらはいる。
非常に少ないが、いる。
猫たちが夜中に追い掛け回して昇天したやつが、転がっていることがある。
死んでいても、ティッシュを何枚重ねても、私は取れない。
至近距離で見るのが耐えられないのと、
感触がティッシュを通して伝わってくるのが嫌なのだ。
だからいつも夫に頼む。
気をつけないと、夫は素手で取ろうとするので
先にティッシュを渡してから、頼む。
キッチンの椅子の背で仰向けになっていたヤツのときは、
私がティッシュを取りに行っている間に、夫がせせらぎのヒゲをつまんで
ゴミ箱に入れてしまった。
私は恐ろしさと嫌悪感でクラクラした。
もちろん、よくよく手を洗ってもらったのは言うまでもない。

さてそんな私が、今朝、猫のご飯入れのボウルを洗おうとしたら
ボウルの下から何かが走り出てきた。
目で追うと、それは極小のせせらぎだ。
何ミリという大きさの、でも正真正銘ヤツだ。
ペーパータオルか何かを取ろうとしたが、恐ろしく足が速く、
目を離したら見失ってしまう。
そうしている間にも、今にも床と壁の隙間に入りそうな勢いだ。


ダンッ!!!


私はその音で我に返った。
頭で考えるより先に、私の手は動き、
私の手のひらは、せせらぎの上。

なッ!!!!!!!!!!!

私、今、なにした?
てか、
この手の下に何がある・・・・・

OH NO!!!!!



確かに、1センチまでぐらいのやつなら、
自力でなんとかすることができるようにはなった。
しかし、いくら極小とはいえ、素手でアナタ、それはないよ・・・
そのあとのことは、言いたくない。