太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

こんにゃく冷やし中華

2019-07-25 13:08:07 | 食べ物とか
こんにゃく冷やし中華が食べたいと言ったのは夫だ。
この数ヶ月というもの、炭水化物を控えているので
麺は食べられないが、冷やし中華のあの味は食べたいのだそうだ。
「こんにゃくでできたヌードル、あるでしょ」
と夫。
日本なら、こんにゃく麺でも米粉の麺でもいろいろあろうが
日本食スーパーに行っても、おいてあるかどうか。
「売ってるかどうかわからないよ」
「タイムズ(近くの地元スーパー)にあるよー」
「えっ、こんにゃくヌードルが?そんなまさかタイムズに?」
「あるって。見たことあるもん」
タイムズはセイフウェイよりはアジア食材が充実しているけど、
そんなもの、あったかなァ。
そんなとき、たまたまホノルルに行く用事があって、
日本食のスーパーに寄った。

「ほら、あった!」

夫が指を指したのは、糸こんにゃく

目からウロコ。
糸こんにゃくはスキヤキに入れたりして、煮て食べるものという固定観念がしみついていたが、
ガイジンから見れば立派な麺だ。
確かに、麺。

「白いのとグレーのとどっちにしよう、白にしよう」

夫が選んだしらたきを2つ買った。
問題はソースだ。
冷やし中華の麺を買えばソースが付属でついてくる。
それしか使ったことがないから、
タレやソースの売り場で、冷やし中華のタレがないか探してみる。
(とことんめんどくさがり)
「なかったら、サラダドレッシングでもいいよ」
そんな!!
それじゃあ冷やし中華でもなんでもないじゃないか。
冷やし中華が食べたいと言ったのは誰だ。
食のこだわりが薄い夫をもつと楽だ、すごーーーーく楽。
でもたまに、首をかしげたくなるようなこともある。
「やだね、こんにゃくサラダなんか食べたくない」

家に戻り、ネットで冷やし中華のタレを検索し、その通りに作ってみた。
しょうゆと、酢が同量、それに砂糖とごま油と水と、しょうがの絞り汁。
味見したら、まさに冷やし中華の味。(そりゃそうだ)

こんにゃく冷やし中華

しらたきは、朝、茹でてコンテナに移して冷やしておいた。
もやしを茹でて、薄焼き卵を焼き、きゅうりを刻んで
ハムを乗せた。
お皿も冷蔵庫で冷やしておいた。
手製のタレをたっぷりかけて、一口食べたら夏の味。
こんにゃくだって、まったく問題なし。
小麦粉の麺は美味しいけど、食べたあとでおなかがいっぱいになりすぎる。
こんにゃくなら、それがない。
惜しかったのは、紅ショウガを買ってこなかったことだ。
紅ショウガのない冷やし中華なんて、黒蜜のないわらび餅みたいなもの。

のちにタイムズに行ってみたら、板こんにゃくはあったが、
糸こんにゃくはなかった。
「おかしいなあ、確かにヌードル見たと思ったんだがなあ」
外国で、板であれこんにゃくが買えるのだからありがたいことである。

こんにゃく冷やし中華、この夏は何度も食卓にのぼるであろう。